全国大学共通入試が終わって自己採点結果を家庭内で話題にしているかと思います。出来た人も思ったより伸びなかった人も、冷静にその結果を受け止めて2次に向けてどこに願書を出すか考えましょう。
目次
冷静に、感情的にならないで。
もし、思ったほど得点が伸びなかったとしても、親御さんは絶対に責めないこと。間違っても感情的に「今まで何をしてきたの!」などとお子さんを責めないであげてください。その一言で、お子さんのモチベーションも下がり、反発心しか起こらないのですから。何も得るものはありません。
受験生のみなさんも、こんなセリフを親から言われても、冷静に受け止めてあげてください。「親に何がわかる!」と感情的にならないで。親御さんも今まであなたを支えて頑張ってきたんです。その結果が思わしくなかったら、そんな一言も悔しくてつい出てしまうのも仕方ありません。親だって人間です。つい感情的になってしまうこともあるでしょう。でも絶対に後で後悔しているはずですよ。
医学部受験2次に向けて親がすべきことがあります。
受験生のお子さんには2次に向けて対策を練り、準備を進めることに集中させてあげなければいけません。しかも、今年はコロナ禍の緊急事態宣言の影響もあり、大学が2次試験を中止したり、短縮したりとギリギリまで変更が予想されます。いちいちそれに翻弄されていると受験生の集中力が途切れてしまう恐れもあるのです。
ですから親は、次のことを万全に準備しておく必要があるのです。
●出願先の医学部がコロナ禍の中で2次試験の内容を変えるのかどうかの確認。
●2次を受ける受験料の振込と願書提出期限の確認をして郵送する。
●2次の試験会場の確認とそこまでのアクセスを調べておく。
●大学が遠方の場合、試験会場近くに前日宿泊できる宿を探して予約をしておく。
●その他、コロナの影響で交通の制限や宿泊先の受け入れなどに変化がないかも直前に確認する。
特に試験会場までのアクセスと前日入りの宿泊先予約のようなことは、受験生に負担をかけさせず親がサポートしてあげてください。
最近は、親も同じホテルに宿泊して、試験当日にしっかり会場まで送り届けることも珍しくはありません。私の家庭の場合もそうでした。そうした方が、親も子も安心で、試験当日にやきもきすることはなくなるのでお金には代えられなかったですね。
※ただ、宿泊は別室をおすすめします。前の日の夜は勉強の邪魔にならないことが必要だからです。せめてホテル宿泊予約の際に、隣室同士で2部屋を予約してください。私もそうしました。
遠方の大学で前の日入りする場合は、前日に一度宿泊場所から大学まで移動してみよう
すぐ近くの宿泊場所を予約しても、試験当日まで大学まで行ってみないのはNGです。宿泊場所から何分かかるか。事前にチェックしておくことが大切です。さすがに遠方の場合は現地まで行くことは無理でも地図でし食べたり携帯のアプリで所要時間を見ることもできるはずですから。お子さん自身は現地に着いたら、実際に宿泊地から大学まで前日に行ってみることは絶対に必要です。
余談ですが、私の大学受験の苦い体験をお話ます。地方から東京の某○○大学を受験するためホテル宿泊したのですが、受験当日に初めて試験会場と思っていた場所に朝行ってみたらなんとそこはその大学の付属高校で大学ではなかったんです。しかもそこから遠く離れた場所にその大学はあったため、当然受験することはできませんでした。嘘のような、本当の話です。しかも、私の他にも同じ勘違いをしてきてしまっている受験生が何人もいて、高校の職員室に泣きついていたんです。本当の話なんですよ。ですから、油断せずしっかり調べておきましょう。
医学部受験当日に受験生に持たせてあげたいもの
お弁当は胃にもたれないように、消化の良いものを。試験の合間にホッと一息つけるように暖かいお茶かコーヒーを持たせてあげてください。できれば、頭が回りやすいように脳のエネルギー源になる糖分としてチョコレートとか、はちみつスティックなどもいいですね。私の他のページで記載しましたが、以外にラムネ菓子(森永の)が速攻で脳のエネルギー源になって良いようです。→こちらのページ参照
はちみつスティックも実は即効性のエネルギー源になるそうですよ。はちみつは単糖という糖で、それ以上分解しなくてもエネルギーに変換できる糖なので、すぐに脳のエネルギー源になるんです。
そして忘れてはいけないのがマスクや消毒液。受験するにはマスク着用が必須です。お子さんが試験に集中できるよう、普段から使い慣れたマスクを複数枚持たせてあげましょう。
ここまできたら優しく見守ってあげてください
お子さんは十分今まで頑張ってきました。おそらく小学校の頃から受験のために塾に通い、友達と遊びたいのを我慢し、ゲームも我慢し、もしかしたら恋愛も犠牲にしてきたかもしれません。2次試験が受けられるということは、足切りにも会わず無事受験できるということですからセンター試験でそれなりの結果を出されたのでしょう。そこまで頑張ってまずは結果を出したのです。まずはそんなお子さんを誇りに思いましょう。そして最終仕上げの2次です。そこに集まる受験生は、多かれ少なかれ、お子さんと同様、多くの犠牲を払って努力を重ねてきた強者達です。東大だって狙おうと思えば狙える子達が集まってくるのです。あとはお子さんを信じて優しく見守って、受験会場に送り出してあげてくださいね。
そして同じ体験をしてきた同じ親の立場から、親御さん達にも言いたいのは
「ここまでよく頑張ってこられましたね。本当にお疲れ様でした。
お子さんと同様、あなた方もいろんな犠牲を払ってお子さんをここまで導いてこられたのだと思います。
こればかりは、同じ思いをしたものしかわかりようがありません。
さあ、もうひと頑張りです。お子さんが今まで努力してきた力が100%発揮できるよう、
しっかり寄り添ってあげてくださいね。
かな。
親御さんは冷静に。もしもの後期に備えて対処していきましょう。
先ほど言ったように、国立医学部受験は本当に優秀な受験生ばかり集まってくる戦場です。絶対はありません。万が一、前期試験がダメだった場合にどうしたらいいか、親御さんは冷静に対応策を持っておいてください。
当然、お子さんとはそれを共有しているかと思いますが、受験生本人はそれどころではないでしょうから。後期試験が日程的にどこが受けられるのか、そこは共通テストの持ち点やお子さんの実力や科目的に受験が可能か。コロナの影響で、そもそも後期試験が実施されるのか。調べておくことはたくさんあります。
そして、後期試験に臨む場合、多くは近隣ではなくて違う遠方の大学になってしまいがちです。試験の前日入り出来るように宿泊場所の予約や交通機関を調べておくことも大切ですよ。まだ可能性は0ではありません。諦めないで。
2次試験後期で医学部を受けるというのは、本当に超難関であることを覚悟しましょう。
最初、東大医学部や京大医学部など、旧帝大の超難関校の前期試験で落ちてしまった受験生が後期試験でなりふり構わず後期で受けられる医学部を受験してきます。前期では考えられなかったレベルの偏差値になるのが後期です。
ですから、このタイミングで言うことでは無いのかもしれませんが、後期は医学部以外の学部を受けるという選択肢もあります。特にお子さんが女の子だったり、多浪生だったりするとなおさらです。
しかし、しっかり見極めてあげてください。本当に医者になることを諦めるのならです。そして逃げでは無く、これは人生の決断だったらです。
どうしても前期を落ちてしまうと気が弱くなり、自信を無くし、心が折れてしまいがちです。国立大学でも学部を変えれば、後期でも合格を勝ち取ることは医学部を狙っていた実力があるなら可能でしょう。それもありです。
そこを、親として見極めてあげて、お子さんと話し合い、本当に納得のいく後悔しない選択をしていきましょう。
そして、そこで選択したことは、親御さんあなた自身も納得したことなら、どんな結果であれ応援してあげてください。
あなたが、後悔してはお子さんが可哀想ですから。
ちなみに私の子供の場合は、他のページでも書きましたが、現役の時に前期に医学部試験に失敗し、後期で医学部を諦め国立大学の他の学部を受験し合格しました。しかし、結局、医者になる夢を叶えるために合格した大学には行かず浪人を選択したのです。
これは結果論ですが、あの時医者になる夢を諦めさせなくてよかったとつくづく思います。しかし、それは2浪の末ではあるものの何とか医学部に合格できたから言えることであって、もし合格できていなくて今だに浪人中だったとしたら、あの時現役で国立大学に入れておけば普通の人生歩ませてやれたのに・・・と後悔してもしきれないでいると思います。
とにかく、ここからは親御さんは冷静に、これから起こる結果に対して対応していきましょう。
合格したら→入学手続き、入学金の振込など
前期不合格なら→後期の受験対応
後期不合格なら→塾選びを
これから起こることに冷静に淡々と対処していくことはお子さんには無理です。ちゃんと背中を支えて、前を向かせていくことが親の役割なんだと思いますよ。
どんな時も下を向かない。常にポジティブ思考でいきましょう。いつかは絶対夢は叶います。