目次
医学部受験生の親を支えるブログやホームページが少ない事実
先日このブログを読んでくださった医学部受験生を抱える親御さんからコメントをいただきました。私の医学部受験生の親としての体験や感じたことへの共感とご自身の体験とを書いて下っていました。私が思うに、医学部受験を控える受験生に向けた指導や励まし、また体験談のブログやホームページはたくありますが、受験生の親御さんたちに向けたブログが本当に少ないのです。
我が子が医学部受験生だった当時、子供とどう接したらいいか、何をアドバイスしてやれないいのか思い悩み、本当に貪るようにネットで検索して読みあさっていました。その多くは予備校などの広告を兼ねたものが多く、内容は受験生に対しての接し方などがアドバイスされていましたが、○○しましょう、○○がお薦めです、などというもので、決して親の心に寄り添うものではありませんでした。主語は受験生であり、全てが受験生のためになることなのです。
確かにそれも知りたいことであり、大切なことです。しかし、どんどん気持ちがおいつめられていくと、この気持ちがわかって欲しい、他の医学部受験生の親はどう思っているんだろう?同じように感じているんだろうか?と情報よりもメンタルなものを支えてくれるアドバイスが欲しくなるんですよね。
医学部受験生の親である私たちの心に寄り添うアドバイスが欲しい
アメーバーブログなどを見ると医学部受験の体験を母おやの立場で綴ったブログなどもありました。それらを読むとほっとするし、ああ私だけじゃないんだと安心できたんですよね。
受験は受験生本人だけではなく、家族にとっても大変な体験です。本人だけでなく、その親も追い詰められて、悩み、辛い思いをするものです。親にとって、何よりも我が子が辛い思いをしているのを見るのが辛いものです。親が心配しても何も解決しないと分かっていても、何かしてやりたいと悩むものです。特に母親はそうでしょう。
そんな時に、親である私たちの心を支え、アドバイス・・・・いや、良き理解者であってくれる存在があったら本当に心強く心穏やかになれるんです。
医学部受験は特殊だから子も親も孤立しやすい
親が辛い思いをするのは何も医学部受験生の親に限ったことではないのは分かっています。
でも医学部受験は特殊なんです。超難関だからということもありますが、医学部の独特の特殊性に起因するものだと私は思うのです。その特殊性とは
- 医学部受験をした経験のある人間が周りにいない
- 医学部受験をしたことのある子供を持っている親族も友人もいない
- 医学部受験をすることを口外しにくい
ということです。特に私たちサラリーマン家庭から医学部を目指す場合は、本当に親族に誰も医者はいないですし、会社の同僚にも子供が医学部受験をするような人は皆無です。有名大学に行った親族や同僚はいても医学部経験者はいないのが普通なのです。
そうなると誰も相談相手になってもらえませんし、相談相手になったとしても本当の意味ではわかりようがありません。同僚に話そうものなら、子供が賢くていいな!うらやましい・・・、となり、最悪社内であいつの子供は医学部を狙ってるらしいと噂が広がってしまう恐れさえ。親族だって、同じです。そして、絶対に合格しなければ!という気持ちが強くなってしまうのです。不合格なんて恥ずかしくて言えない!となるのです。
そうなると最悪のスパイラルです。目的が合格することになり、子供にも何が何でも合格!とプレッシャーを与えてしまうことになります。我が家では、それがいやで、周囲には医学部受験をするなんて誰にも言っていませんでした。
医学部受験独特の恐ろしさを周囲は知らないからなお辛い
医学部受験が超難関であることは誰でも知っています。お金がかかるというイメージも持っているでしょう。しかし、本当の意味での医学部受験の恐ろしさは知りようがありません。
- 医学部は東大レベルであり、定員を考えると東大より合格が難しいこと
- 医学部は現役合格が難しく1浪、2浪は当たり前であること
- 多浪してしまうと後に引けなくなり多浪を重ねてしまい、結局合格できず人生を某にふるリスクがあること
- 医学部に入れても留年や医師国家試験に合格できず医者になれないリスクがあること
なんて知らないのです。我が子がこんなリスクがある受験に臨んでいく親の気持ちは分からないのです。それが当然です。
医学部受験のことを誰にも言えない環境がさらに親を孤独にする
医学部受験のことを周囲に言えない、または言っても分かってもらえないことで親はますます孤立してしまいます。子供は、流石に高校の担任や塾に相談できるのでしょうが、親は滅多に面談を申し込めるものではありませんよね。そうなると結果、ブログやホームページで共感できるものを探し求めることになる訳です。
私の妻は、半分鬱になりかけていたと思います。家庭もどんよりと思い空気でした。父親である私はまだ同僚とお酒を飲んで憂さ晴らしができましたが、妻は酒も飲めず憂さ晴らしもできなかったのです。それこそ毎日毎日、必死にスマホをポチポチして医学部受験のブログを読み漁っていたんです。
だから私はこのブログを始めました。我が子が医学部受験生であった当時、現役、1浪、2浪と失敗を重ね精神的に親子で追い詰められていたあの時にブログに助けられました。その恩返しの意味もありますが、せっかくあんな思いをしたのだから、それを多くの人に知ってもらいたいという思いもあります。
まとめ
今回は、医学部受験生の親のための情報が少ないということを書かせていただきました。今、こと時も必死に情報収集している親御さんがいらっしゃることでしょう。自分1人で思い悩まないで。もし、今の気持ちを文章にして誰かに伝えるだけで気持ちがおさまるなら私にコメントでメッセージください。