医者になる為にかかる本当のお金をまとめました
医者になる為のお金は何も入学金や授業料だけではありません。受験までにかかる様々な教育費や、受験そのものにかかる経費、さらには入学金や授業料、在学中の生活費など数えたら切りがありません。ここでは、考えれられる限りの経費を時系列に書き出してみましたので、あなたのお子様の場合、どれが必要になるかシュミレーションしてみてください。ここでは、私が提案しているように小学校5年生からの取り組みからあげていきますね。
目次
中学受験に向けて
●小学5年生1年間の塾授業料:約65万 ※模試費用、他交通費別
●小学6年生1年間の塾授業料:約65万 ※模試費用、他交通費別
●小学6年生特別講習費(春期、夏期、冬季、正月特訓、その他特別集中講座):約65万
6年生の1年だけで、模試などの費用も考慮すると約130万円必要となります。※早稲田アカデミー、四谷等参考
あくまで参考価格なので、夏期講座などをやめるとか、オプションを減らしていくなどの計画が必要となりますね。普通のサラリーマン家庭では難しいですが、共働きでなおかつ贅沢な出費を抑えれば決して難しくはありません。我が家も、贅沢をせず親のお小遣いも最低限価格で頑張りましたよ。
中学受験費用
中学受験そのものの費用は下記程度ですが、交通費や場合によっては受験前日に近くのホテルに宿泊して万全の対策を取る必要がある場合も。
●私立中学受検料:2万〜3万×受験校数 ※通常3〜5校は併願受験しますので10万前後は必要となります。
中学入学〜在学中費用
●入学初年度:入学金・制服代・年間授業料・諸経費合計:約130万
●2年・3年の2年間の授業料・諸経費合計:約170万
→中学時代の必要経費合計は約300万となります。※食費・交通費・クラブ活動費は別
⭐️中高一貫校は授業自体のレベルが高い為、先生方からも授業の予習復習を徹底していれば、通塾は必要ないと言われますので、塾代はカウントしていません。
普通の公立の中学なら授業料は無料の場合が多く、入学金も不要ですから格段と教育費に差が出てきますが、当然学力にも差が出ます。
普通の中学に通いながら、上を狙う生徒さんは学力を補うため塾に通うことになりますから結局どちらでもお金はかかってしまうんです。
高校入学〜在学中費用
中高一貫校ですから高校受験はありませんが、入学金は必要となります。
●入学初年度:入学金・制服代・年間授業料・諸経費合計:約130万
●2年・3年の2年間の授業料・諸経費合計:約170万(85万/1学年)
→高校時代の必要経費は約300万となります。※食費・交通費・クラブ活動費は別
🌟学校から通塾は必要ないと言われますが、苦手科目の補強などのために通塾する生徒は多いように思います。1教科3〜5万/1ケ月とイメージしてください。ただ、夏期講習などを受講すると20〜30万は別途かかります。
医学部受験費用
さあ、いよいよ医学部受験です。これまでかけてきた教育費の成果が試される瞬間です。でも先に述べたように、医学部は現役合格がとても難しい学部です。そこは覚悟してくださいね。また、平均的なサラリーマン収入では私立医学部はとても無理なので、ここでは国立大学狙いの場合にさせてもらいます。※私立も奨学金制度を利用したり、一部の特殊な大学を狙うなどの手法がありますがそれは別の項で記載しますので、そちらを参照してください。
●センター試験受検料:18000円 ※2020年時点
●国立大学二次試験料:17000円×前期後期2回分(前期に落ちて後期も受験したと想定)
🌟受験会場までの交通費・宿泊代は含みません。医学部の二次試験には面接も含まれます。
🌟参考に私立の医学部の受験費用は一般入試の場合:57000円〜60000円/1校
医学部入学金と在学中の授業料・生活費
●初年度の入学金と授業料は国立の場合、医学部だけが特別高いわけではなく他の学部と同額となります:入学金28万2000円、授業料53万5800円/年間
●2年〜6年生までの授業料:53万5800円/1年間×5年間分
🌟合計すると国立大医学部ではストレートに6年で卒業した場合の学費:350万
私立医学部の場合は、平均約3300万となります。その差は10倍近いですね。とてもサラリーマン家庭では無理な金額です。土地付き住宅が購入で来ちゃいます。
🌟生活費は実家通いか一人暮らしかでも大きく変わりますので、あなたのお子様の場合はどうかシュミレーションしてみてください。一つだけアドバイスすると、医学部生は一般の学生と比べてアルバイトに費やせる時間があまりありません。先に述べたように、学業が非常に難しいためです。留年してしまう医学部生は、アルバイトに時間を費やしてしまった場合が多いようです。実は私の息子も1度留年してしまいました(涙)。それ以降、アルバイトは最低限、長期休み中とかだけにさせています。何が言いたいかというと、医学部生の場合は、お小遣いは自分で稼ぎにくいので、渡してやる必要がある!ということ。
★在学中必要なお金の補足
ここでは学費だけを記載しましたが、生活費の他に必ず必要になる医学部あるある出費というものがあります。
●授業や国家試験対策として必要な書籍や参考書代として50万〜100万が必要です。医学書はとても高価なのです。
●パソコンや携帯は必需品となりますので、その購入代金が必要です。
●研修費。在学中も近隣の病院に研修に行くことになります。移動費や宿泊費が必要です。海外に行く場合もありますのでバカになりません。
●クラブ活動費。医学部は仲間同士のつながりを強化する目的もありクラブにほとんどの人が所属します。なぜか体育会系が多いのも特徴です。大会などは、西日本、東日本それぞれで医学部生だけで行われる「西医体」「東医体」というものがあり、また医学部同士の交流大会もあり活発です。仲間同士、大学同士のつながりを強いものにすることで、将来医局内や医局同士の助け合いが強固になるのでしょう。
浪人・留年してしまった時のお金
●大学受験に失敗し、浪人してしまった場合:塾の医学部コース授業料&夏期講習費 約130万
→もし2浪してしまった場合は、授業内容は変わらないので自主学習を勧めます。授業料がいらないだけでなく、交通費も不要だし、通う時間を勉強に当てられます。
●合格して入学したけど留年してしまった場合:1留年で授業料53万5800円がプラスかかる
→医学部は2留年までは許されますが、3留年してしまうと放校(退学)となってしまいます。注意が必要です。※退学は大学により規定がありますので、確認が必要です。