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子供が医学部を受験することを周囲に言うか?
あなたは、自分のお子さんが医学部受験をすることを周囲に言いますか?それとも黙っていますか?
周囲の範囲にもよるかと思いますが、自分の親や兄弟親戚といった親類までの場合と、親友や近所までの場合などありますよね。
あなたの場合はどうですか?
周囲に言いたくなる心理
自分の子供が医学部を目指していることは、それだけ優秀なお子さんだということで、親としても自慢したいところだと思います。
医学部受験する子供=優秀な子供=幸せな親=優越感に浸れる。という図式です。
ある程度、小さなころから優秀だった場合は、周りの方から、お子さんは優秀だから東大?京大を受けるの?医学部志望?などと、興味半分で聞かれてしまいます。
我が家の場合、さすがに両親には医学部受験を目指していることを話していましたが、当然、両親(子供にとっては祖父母)にとっても自慢の孫になるわけで、すぐに兄弟や親戚にまで話してしまい、すぐに知れ渡ってしまいました。
それでも、親戚どまりで、勤務先や友人、近所には黙っていました。万が一、子供が受験する年だと知っている人から聞かれた際には、「医療系を目指している」とだけ言うようにしていました。
それでも、興味半分で、「えっ、医学部?」と追及されることが多かったです。
その際には、さすがに嘘を言うのも変なので、正直に医学部を狙っていることを白状しますが、それでも「いけるかどうかわからないけど、挑戦している」と少しへりくだって話していました。
親としてみれば優秀な子供を自慢したい!
出来た子供を持つことは親にとっては本当に自慢したいことです。ましては、超難関の医学部を狙うなんて、本当に一握りの優秀な子供たちしかできないことです。
正直、言いたくてしかたありませんでした。
しかし、言うことでその場は気持ちよく、なんか自分まで偉くなったように感じるでしょうが、後のデメリットを考えるとなかなか、正直に言えるものではありません。
特にご近所には、なかなか言えなかったですね。
医学部狙いの我が子を自慢したい半面、変な罪悪感も。
人間の心理は本当に複雑です。わが子を自慢したい半面、自分の子供が優秀であることを近所に、特に同年代のお子さんのいるご近所に言うことは、なんか「あなたの所よりうちは優秀ですよ。うちは勝ち組ですよ」と言って優越感に浸っているみたいで次第にいやな気分になるんです。優越感がやがて、罪悪感に変わるんですね。
そして、正直なところ、お宅より私の所は幸せ、勝ち組だ!という意識がゼロかというと、本当は絶対心のどこかにあるんですよ。そういった感情が。だから、そんな自分が嫌で少し自己嫌悪に陥ったりもする訳です。
我が子が医学部受験をすることを周囲に言うことのメリットとデメリット
では、実際に、医学部受験をすることを周囲に言うことのメリット、デメリットを考えてみましょう。親戚や職場、ご近所含めて・・・・。
まずはメリットから。
●優越感に浸れます。
●医学部に関する情報を教えてもらいやすくなります。
●両親や親戚から応援してもらえます。
●よい意味で親も子供も、合格しなければというモチベーションが強くなります。
●いまさら引き下がれないと、逃げる気持ちが無くなります。
●合格できた時の喜びを周囲と分かち合え、喜びが倍増します。
次にデメリット
●ダメだった時恥ずかしいと思い、親も子も変なプレッシャーを感じてしまいます。
●ご近所や職場であそこの子は医学部受験をするという噂が広がっていきます。
●中には羨望や妬みを買い、逆恨みをする人も出てきます。
●ダメだった場合でも、なかなか医学部受験を諦めづらくなります。
●合格すればいいですが、だめだった場合、一生「医学部受験に失敗した人」というレッテルが貼られます。
私は父親ですので、男同士の会話の中で子供の進学についての話題が出ても、ある意味さっぱりしていて、あとくされはないので、子供が医学部受験をするしないを言うことはあまりデメリットは感じませんが、母親同士で、特にご近所や職場での会話ではかなりナーバスになるようですね。
妻は、絶対周囲には言いたくない派で徹底していました。
それでも、親戚にはさすがに内緒にはできないので、いつも実家に帰省した時などはその話題になるのが嫌なようでした。
女親としては、プレッシャーでしかないのかもしれません。
まとめ
以上のように、子供の医学部受験を周囲に言うのか言わないのかの賛否は、私の個人的な結論ですが、「言わない」に限ると思います。
デメリットの方がかなり大きいですし、子供に変なプレッシャーをあえて与える必要はないですよね。
但し、2浪した場合は逆に事情が異なります。その場合は「言う」です。
2浪までして何に挑戦しているのかは周りも興味深々で変に想像されてしまうぐらいなら、正直に言う方が、メリットが大きくなると思います。
それは、例えばご近所の場合でも、浪人して苦労していればさすがに羨望というよりは応援したい気持ちになるというものですし、デメリット部分が消えてくるからです。
それで医学部に合格すれば、「苦労して医学部に入ったお子さん」となるわけです。これが現役で合格した場合は、「教育費をかけられる余裕がある家庭に生まれた優秀なお子さんはいいよね」となり、ねたまれる存在となるわけです。全然イメージが違いますよね。人間の感情なんて本当に勝手なものです。
ただ、もし多浪した末に、どうしても医学部がだめだった場合は、
「がんばったけど夢かなわず。でも次の夢を探し出した我が子は偉い!」
と言えるようにしておくと、お子さんも卑屈にならずに済むかもしれませんね。
まあ、こんな言う言わないなんてことを話題にしなくてはならないのは、やはり医学部受験ならではなのかもしれません。
ちなみに、見事医学部合格を果たした場合、今度は「医学部に合格した」ことを周囲に言うか?と言う問題に突き当たります。
これは私の苦い経験から言えることですが、その場合は言わないほうがいいと言うのが持論です。
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