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我が子が医学部に合格したことをあなたなら周囲に言いますか?
今は3月の下旬。ほとんどの受験生は合否が決定していますね。
医学部に合格した皆さん、そしてその親御さん、合格おめでとうございます。
合格までの道のりは本当に険しく苦労の連続だったのではないでしょうか。
遊び盛りの幼少の頃から友達と遊ぶのを諦め、見たいテレビを諦め、勉強、勉強の毎日だったでしょう。本当に、多くのものを犠牲にして医学部受験に備えてきたはずなのです。
そして、苦労と努力が実り見事、医学部合格です。本当に天にも登る気持ちなのではないですか。
私はそうでした。特に我が子の場合2浪の末でしたので、後がない「背水の陣」で臨んだ末の合格だったので本当に嬉しかったのです。
そんな医学部合格を成し遂げた家庭の親御さんに問いたい。
我が子が医学部に合格したことを周囲に言いますか?
親兄弟は別です。言わないわけにはいかないでしょう。それに合格したことを親兄弟は本当に心から喜んでくれるはずです。
しかし、会社の同僚や友達、隣近所となると全く状況は変わります。
あなたなら、会社の仲間や近所の隣人に言いますか?
私は会社でつい自慢してしまいました。それぐらい舞い上がってしまっていました。
今から思い返すと、なんと思慮の足りない浅はかな発言だったんだろうと赤面してしまいます。
周りの人たちへの配慮が全く足りなかった。
医学部合格なんて自慢でしかないのに、なんであんなにウキウキと話してしまったのだろうと思います。
同僚達からすれば、「医学部に合格した!」なんて聞くと、羨ましいのと同時に「自慢か!」って普通は思ってしまいますよね。
医学部以上の大学に進学する子を持つ親はそうはいないでしょうから、ほとんどの人は、子供の学歴でマウントされたと感じるのではないでしょうか。
「医学部か、いいな〜、それに比べて私の子供は!」とか、「自慢か!聞きたくもない」。と、そこまでは思わないかもしれませんが、やはり少し妬みの気持ちを相手に持たせてしまうのは、避けられないでしょう。
ですから、本当は自分の子供が医学部に合格したことは必要な時や聞かれた時以外は言うべきではないでしょう・・・と言うのが私の経験から得た持論です。
※医学部受験すること自体を話すかどうかに関しての記事はこちら
我が子が医学部に合格した事は聞かれるまで言わないでおきましょう。
黙っていたとしても、どうしても言わないといけない場合はあるでしょう。聞かれたらそこは嘘つく必要はないので、正直に言ったらいいと思います。
それでも今の私なら、「○浪の末、ようやく合格できて、危なかった〜」「まだまだ医師国家試験合格できるかどうかわからないです・・・・」と言ったマイナスワードを付けて、謙遜しながらお話しするでしょうね。
相手に羨ましさを感じさせず、「そんなに苦労してようやく合格できたんだ、よかったね」と思ってもらえる言い方がベストなのだと思います。
子供が医学部生であることを周囲に言いにくくなるのは医学部生を抱える家庭の共通の悩み。
たまに、同じサラリーマン家庭の医学部生の親とお話することがありますが、「お子さんは今どちらに通っておられるんですか?」なんて日常の話題に出る質問に対し、「はい○○大学の医学部に通っています」と正直に言えない所がありますね・・・・と共感し合うことがあります。
私が謙遜すぎるのではなく、同じ立場の人たちで同じように感じている人が意外に多いということなのです。
もしかしたら、東大や京大の場合でも多少その傾向はあるかもしれません。
しかし、これが普通レベルの大学となると、堂々と「○○大学に通っています」と気軽に言えるはずなんですよね。不思議なことですが、謙遜してしまう癖が日本人にはある様です。それを美徳とする文化なのですね。
我が子はまもなく5年生になりますが、今だに我が子がどの大学に通っているのかを聞かれる時、誤魔化したり、医療系に行っています!とかで答えてしまっています。
何年経っても、周りには言いにくいのです。絶対に自慢にとられてしまう・・・・と心配が先に出てしまうんですね。
これは医学部生を出したサラリーマン家庭共通の悩み(贅沢な)なので、親御さんは覚悟しておいてください。
まとめ
我が子が医学部合格を果たした時、医学部に合格した!医学部生になった!将来は医者だ!と舞い上がってはいけません。
ちょと深呼吸して、周りをみて、ここで自分がそれを言ったら周囲はどう思う?を考えてみてください。
私はそれができずに、周りに自慢のように話してしまい、今になって赤面しています。
合格を果たした今は、本当に嬉しくて嬉しくてたまらない、周りに言いふらしたい!自慢の我が子の話をしたい!のはよくわかります。
そこをぐっと堪えていきましょう。
周囲に言うのは、自己満足です。親は、我が子の偉業を褒め称え、苦労を労い一緒に喜び合う!それでまずは十分ではないですか?