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防衛医科大学校受験の合格に向けて

防衛医科大学の受験の意味とは

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※2021年防衛医科大学校合格・補欠合格に関しての最新情報を知りたい方は→こちら

医学部を意識している受験生や親御さんなら、医学部のことをいろいろ調べていく中で、防衛医科大学の受験をどうするか考えるでしょう。特に教育費に余裕のないサラリーマン家庭ならなおさらです。

よくネットでは、お金がなくても医者を目指せる方法として、防衛医科大学や自治医科大学などを提案しているのを見かけますが、このような大学を目指すのは、現実的ではないと断言できます。

防衛医科大学に合格するなんて、本当に至難の業なんです。超難関なのです。そこを目指すぐらいなら、国立大学医学部を合格して奨学金の特待生を目指す方が現実的かもしれないぐらいなのです。では、その理由を説明していきましょう。

ここでは防衛医科大学についてお話ししたいと思います。

防衛医科大学とは、防衛という2文字がついているように防衛省の管轄の学校です。文部科学省の管轄ではありませんから、大学と名がついていますが大学ではありません。この大学に入学するということは、自衛隊に入隊するという事を意味します。

入学のメリット

●学費や寮費・食費が不要で、さらに毎月115800円の月給と、年2回の賞与がもらえる。

●給与をもらいながら医者になる授業を受けられる。

●授業には自衛隊としての訓練もあり銃の訓練もある。

●卒業したら医師国家試験を受けられ、合格すると医師免許が取得できる。

●医師免許を取得すると医官になり自衛隊の幹部候補生となる。

といったところが大きな特徴でしょう。給料をもらいながら医者になるための勉強をさせてくれるなんて、夢のようですね。・・・・デメリットを考えなければですが・・・・

主なデメリット

●防衛医科大学とは、自衛隊の中の学校です。正確には大学ではないので卒業しても大学卒業資格は得られません。

●入学すると全員が寮に入れられ厳しい規律のもとでの生活を送らなければいけません。(寮費、食費は無料です)

●授業には自衛隊としての基礎的な訓練も含まれます。

卒業して医師免許が取得出来たら医官となります。すぐには一般の病医院への勤務や独立開業ができません。すぐにやめてしまうと約5000万円の償還金を国に支払わなければいけません。

※すぐに辞めた場合の5000万円の償還金は、1年勤務し、2年勤務し.勤務年数を重ねるごとに徐々に減って行き.9年間勤務したところで償還金がゼロになります。ご存知とは思いますが、国試に合格してもすぐに医師として一本立ちできるわけではありません。

だいたい次のようなステップを取るようです。

  • 自衛隊医官は、幹部候補生課程2~3カ月、国試の発表の頃に卒業し、その後2年間は各地の自衛隊病院で研修期間を過ごす。
  • その後、防衛医大に戻って、専門医としての教育を2年間受ける。
  • その後医学博士となるため更に防衛医大の研究科に入学し、4年間の教育後に学位認定を受け、晴れて「医学博士」となる。

だいたい以上のような期間で9年が過ぎています。この9年が過ぎた段階で退官(自衛隊を辞める)して、民間の病院に勤務したり独立開業する方は多いようです。

このように、防衛医科大学のメリット、デメリットをしっかり知った上で受験を考えましょう。

さて、タイトルの防衛医科大学の受験の意味とは?ですが・・・・

ズバリ、「実力試し」です。自衛隊の皆さんには申し訳ありませんが、防衛医科大学を受験するほとんどの学生が、国立大学医学部か私立の医学部、または東大や京大などの超難関校を目指している学生なのが現実です。センター試験前に学力がどれくらいあるかを試すには、ちょうど良い時期にあり、他の大学の受験に影響しない(あえてそうしているのではないかとさえ思えますが)のです。

1次試験は10月に行われ、11月に1次試験の合否発表があります。ここで1次に受かららないようでは、大学の医学部を目指すなんてまだまだ!となるわけです。さらに、防衛医科大学に合格した場合、入学の意思を伝えながらキープしておき、国立大学医学部(前期・後期)の合格発表を待ち、国立が合格していたら防衛医科大学の方を辞退するということができます。入学金も事前に支払うようなことも不要なので、損をすることがないのです。

【おおよその流れ】

●2月に正規合格者が発表となる(防衛相のHPで発表がありすぐに合格書類が合格者の元に届く)。

→合格者も多めに出しますが、それに加え「補欠合格者」も200〜300人は出すといわれています。

→合格者は正式入学の意思表示&手続きは3月中旬過ぎまで待ってもらえます。要は他の大学の合否が出てから考えられるということです。

→合格者、補欠合格者には各都道府県の自衛隊駐屯地の担当者からサポートの面談を求められます。そこで入学を強制されることはなく、結構親身になり相談に乗ってくれますので警戒する必要はありません。

●3月初旬〜中旬にかけ、国立私立の医学部の合否発表があり、合格者のほとんどが防衛医科大学合格をその時点で辞退するようです。

●防衛医科大学は、辞退者が出るに従って「補欠合格者」に繰り上げ合格の知らせをしていきます。

→この補欠合格からの繰り上げ合格がかなりの割合あり、一説には「補欠合格=合格」と同じとも言われているぐらいです。なぜなら、正規合格者のほとんどは希望する大学に合格できるレベルの受験生ばかりだから、合格者は防衛医科大学に入学してこない傾向にあるからです。補欠合格者の多くが、他の大学に落ちてしまい、浪人するぐらいなら防衛医科大学にいく!から繰り上げに期待するのです。繰り上げの連絡は、本当に遅い場合、4月の事例もあるようですがほとんどが3月下旬までだと思います。

ネットでは、3月にこの補欠合格がどれぐらい出ているのか、投稿などとても騒がしくなります。

●3月下旬に正式に入学の手続きをとり4月に入学(入隊)。寮に入ります。

防衛医科大学は偏差値(69程度)の割に合格が難しい

確かに実力の有無を知ることのできる試験なのですが、不合格でも落ち込む必要はありません。

理由1:防衛医科大学を受験する学生の多くは超優秀な生徒が大半。東大や京大、阪大や慶応の医学部を狙う学生まで混じっているんです。貴方のお子さんは何もそんな超難関の医学部を狙っているわけではないですよね。ある意味落ちても仕方ないんです。偏差値69程度というのは大変なレベルの高さすが、本当に優秀な人ばかりが受けての偏差値ですから、実際の合格難易度はもっと高いものになっているのが現実です。地方の県では、2次試験合格者は1〜2名程度しか出ないほどです。

理由2:1次試験は10月に実施されます。10月といえば、現役生はまだ受験の準備期間中で、本当の実力が発揮できる状況ではありません。一般的に、防衛医科大学の受験は10月の時点で十分な学力が付いている浪人生が有利と言われています。ですから現役生は落ちても、よしまだまだだ!と奮起すればいいのです。浪人生も、レベルが高いのだから今は仕方ない!と奮起すればいいのです。

実は1次試験も2次試験もかなり多めの合格者を出します

昨年(2019年度)の実績をご覧ください。

志願者:6113人
受験者:5516人
合格者:283人
入学者:84人
倍率:19.5%

全国に国立&私立の医学部が80校あり、ざっくり1校100人定員とすると8000人。倍率をこれもざっくり5倍だとすると、医学部を受験する受験生が4万人。その中でも意識の高い学生5500人が受験したということです。※中には玉砕覚悟で受けた輩もいるでしょうが。

ちなみに、実績の数字で合格者283人なのに、入学者が84人しかいませんね。どうしてだと思いますか?

先に述べたように、お試し受験だからなのと、合格者の大半が他の大学の医学部の合格を勝ち取っているからです。入学者は、本気で自衛隊で医官になりたいと考えている生徒か、家庭に経済的余裕がなく医者になるために仕方なく授業料の要らない、しかも給料が出る防衛医大に入学する人がほとんどなのではないでしょうか。

実は、これは防衛医科大学を受験した家庭しかあまり知らないことですが、毎年大量の合格辞退者が出るため、合格者の他に補欠合格者を大量に出すんです。入学者83名の数十パーセントは補欠合格者のはずです。毎年、ネット上では2月後半から3月にかけて、補欠合格の連絡が来たとか来ないとかが投稿され話題になる程です。特に、3月の段階で国立も私立も医学部が不合格になった学生は、この奇跡の繰り上げ合格に一縷の希望を持つのです。

防衛医科大学に合格する受験生は国立大学医学部にも合格する

実は防衛医科大学の2次試験で合格するような学力の持ち主は、ほとんど希望する医学部に合格する傾向にあります。防衛医科大学に不合格になっても、国立大学医学部に合格を勝ち取る学生は数多くいるのですが、その逆に防衛医科大学を合格したのに国立大学医学部を不合格になったという生徒はあまりいないのです。それだけ防衛医科大学は偏差値や受験時期などの影響で難関なのです。

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