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防衛医科大学校受験の合格に向けて

防衛医大卒業後の処遇と給与は?

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防衛医科大学校(以下防衛医大)を卒業して、無事医師国家試験も合格した後の待遇はどうなるのかな〜と疑問に思っている人は多いかと思いますので、私の知っている範囲になりますが、お伝えしておこうと思います。防衛医大に興味がある受験生や保護者の方が知りたいだろうと思われる疑問に関しては、別の記事でQ&Aを作っていますのでそちらをご覧ください。ここでは、そのQ&Aで簡単にしか説明していない防衛医大卒業後の処遇や給与のことにスポットを当てていきたいと思います。

ただ、私は医官ではなく、防衛医大に合格した子供のためにいろいろ調べたりしたことを言うだけなので、その辺は差っ引いて雑学程度にご覧くださいね。まあ、今の時点で卒業後の待遇まで気にして受験先を決める人はいないでしょうが。

防衛医大は学費がかからず医者になれると言うことで、志望校の一つに考えているかと思いますが、在学中はもちろん、卒業して医師国家試験に合格した後も、民間の医師とは異なる勤務内容になることを覚悟しておかないといけません。学費が免除になると言うだけなら、他にも自治医科大を目指すとか、返済不要の奨学金制度を利用するとかいろいろな手段を考えることができるはずです。それぞれの情報を比べ、自分にあったものがどれなのかをしっかり検討してみてください。家族での話し合いも必要だと思います。

我が家の場合、我が子が自衛隊ファンだったと言うこともあり、最初は本気で防衛医大に行くことを志望していました。自衛隊の雑誌も昔から読んでいて、もし防衛医大もどの医学部も合格できなければ自衛官になるつもりだったようです。幸いにも国立医学部に合格することができそちらに進みましたが、防衛医大も補欠の繰り上げ合格を頂いていたのでどちらに進むか最後まで悩んでいたようです。自衛隊ファンなんて、特殊な例でしょう。大概の人は、厳しい防衛医大はできれば避けたいのが本音だと思います。いやいや入校すると、志半ばで辞めていくことにもなりかねません。強い意志と覚悟が必要なのです

防衛医大卒業後の自衛官としての給与

防衛医大を卒業して医師国家試験に合格すると医官になるわけですが、自衛官であることには変わりません。自衛隊員としての位や給与基準に沿って昇格と昇給をしていくことになります。

わかりやすい表があるのでこちらをご覧ください。これは私の子供が防衛医大に合格した際に最寄りの駐屯地の担当の方から頂いた給与表です。オープンなものなので添付します。医官としてスタートするときには、この表の階級では曹長の位と給与からのスタートとなるようです。民間の場合の研修医も研修医中の給与が400万前後であることを考えると大きな差は無いように思われますね。ただし、この表には表現されていませんが、これとは別途医師手当なるものが付くため、民間の場合の研修医と比べるとかなり多くの給料となるようです。

一般的な医官の平均給与は:800万円〜1,000万円と言われています。大学病院勤務の医師と同程度ですね。

防衛医大卒業後の処遇

いろいろ調べていくうちに、Wikipediaが綺麗にまとめてあることがわかりましたので、それを引用しながら少し手を加え記載させていただきますね。

防衛医大を卒業して、医師国家試験に合格するとめでたく医官として勤務することになりますが、その医官としての処遇を説明します。

医官の人数

年度で変動はあるものの、医官定数は陸上自衛隊で779名、海上自衛隊で225名、航空自衛隊で172名、合計1,176名前後のようです。ただ、償還金を支払い自衛隊をやめて民間の医師になる人も多く、常に医官不足であるようです。

卒業直後の処遇

❶曹長の階級で6週間、幹部候補生学校で研修

防衛医大卒業生は、卒業と同時に陸海空のそれぞれに配属され幹部候補生となり、「曹長」の階級が与えられます。幹部候補生学校に入校しそこで6週間幹部自衛官としての教育を受けることになりますが、あくまで基本的な内容に留まるそうです。

❷尉官に昇級し、2年間自衛隊中央病院と防衛医大で研修

幹部候補生学校の卒業すると、尉官に昇格し、二等陸・海・空尉に任官、正式に研修医官となります。

研修医官になると、自衛隊中央病院と防衛医大でそれぞれ計2年間になるカリキュラムで研修します。民間と合わせた研修医の臨床研修マッチングは行われていないし、他大学卒からの初期研修(マッチング)対象外です。研修内容だけは厚生労働省の定めるものに沿った研修なので民間と一緒のようです。

※医師臨床研修マッチングとは:医師免許を得て臨床研修を受けようとする者(研修希望者)と、臨床研修を行う病院(研修病院)の研修プログラムとを研修希望者及び研修病院の希望を踏まえて、一定の規則(アルゴリズム)に従って、コンピュータにより組み合わせを決定するシステムです。

❸陸海空のいずれかの部隊に配属され専門の教育を受ける

2年間の初任実務研修が終了した後、それぞれの部隊に配属されます。この時期(初任実務研修終了直後)の医官は陸上自衛隊であれば方面衛生隊などの衛生科部隊配属が基本。配属直後、陸自衛生学校でBOC(幹部初級課程)へ入校が命じられます。海上自衛隊の医官の6割は海上自衛隊潜水医学実験隊での潜水医官課程にて、航空自衛隊の医官と海上自衛隊の残りの4割の医官は、岐阜病院教育部及び航空医学実験隊での航空医官課程にて、それぞれ1カ月半ほどの教育を受けます。

❹1尉に昇級しその後、専門研修医官になり約2年勤務

部隊勤務1年半を経過した1月に、全員が1尉に昇任。その半年後に、専門研修医官となる。概ね2年間の部隊勤務が終わると、専門研修が命ぜられる。ほとんどの者は防衛医大・自衛隊中央病院で研修している。専門研修医官(専修医)は、常に人手不足に悩む防衛医大の各医局にとって、貴重な実戦力である。専修医は2年。その後は、本当の実践力の医官として勤務することになります。

❺医学を研鑽し博士を希望の場合は防衛医大研究科を受験し入校

専修医を終わっても、学位は授与されません。それは民間の研修医と同じです。民間で博士を取りたい場合は、大学院に入校するのと同じで、医官で医学を研鑽したい者は防衛医大研究科を受験して入校します。そこで4年間在籍して審査を経て、「博士(医学)」の学位が大学評価・学位授与機構から与えられます(防衛医科大学校には学位授与権がない)。研究科を修了した者のうちで、研究者・教育者に向いていると判断された者は、しばしばUC転官を勧められ、制服を脱いで、文官たる防衛医大助手(防衛教官)となり、防衛医大を支えていく人材になるようです。

自衛官の定年のこと

皆さんは知っていましたか?ほとんどの自衛隊員が53歳で定年退職だと言うことを。

自衛官の定年年齢は、階級によって異なります。幕僚長は62歳、将官・将補クラスは60歳です。しかし、現場の曹クラスの定年は53歳です。公的年金の受給開始年齢は原則65歳ですから、曹クラスの自衛官は定年後10年以上にわたり年金の受給もできず、生活に苦労することになります。若年給付金制度というささやかな補填制度が自衛官にあって多少の給付が年金受給まであるようですが、本当に小額で生活できるレベルのものでは無いようです。

では、医官の定年は何歳なのでしょうか?

医官は幹部なので定年は基本60歳となります(多分・・65歳までは働けるかもしれません・・)。自衛隊の再雇用制度には詳しく無いのでごめんなさい。

ほとんどの自衛官が退職後には、それぞれがもつ資格などを生かして再就職していかれるようです。当然、医師免許を持つ医官の方々は、民間の病院で勤務することができるので、生活の心配は無いでしょう。

防衛医大の生活や給与のことなどを漫画のストリーで知りたい方におすすめの漫画があります。

防衛医大のことは色々webに掲載されていますが、なんか実感が少ないな〜という方にぴったりの漫画があります。

漫画と言ってもしっかりと取材された上でのリアリティある漫画なので、防衛医大生になった場合の入学から卒業、そして勤務までをストーリー仕立てで面白く学び知ることができますよ。受験生の皆さんだけでなく、ご家族の方にもお勧めです。私も我が子が防衛医大を受験する際に読ませていただきました。確かに厳しさもあるようですが、国と人の命を守る医療人を育成する機関として信頼できることがわかります。

※詳しいことはこちらの記事を参照→こちら

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