目次
サラリーマン家庭から医学部目指すなら国立大学一択の怖さ!
大学には国立と私立があり、私立の医学部に行くには4千万前後の学費がかかるのは有名ですよね。
よほどの資産があるか、借金でもしない限り、私立に行くという選択はありえません。
サラリーマン家庭からは、国立大学の医学部を目指すしかないのです。もっと厳密にいうと国立大学の医学部の前期試験を受けるしかないのです(後期もある大学はあるが、競争率も競争相手の学力も桁違いに高い)。つまり受験の年、1年に1度だけの挑戦しかできないのです。
さらに国立大学医学部は国内に50箇所ほどありますが、そのほとんどが定員100名程度なのも受験を過酷なものにしています。そこを目指して東大や京大を狙える学力を備えた猛者が集中して受験してくるわけですからその過酷さを考えただけでも震えがきますね。
国立医学部受験の本当の怖さは100人の定員枠を東大・京大を狙える偏差値70前後の秀才達で競いあい、多くの受験生が不合格になる=浪人する!ということ。
名実ともに本当に狭き門だということです。(もちろん、現役の場合は、地方枠推薦を狙うという少しだけ近道する手もあるにはありますが・・・・・ほんの一握りですね)
資産があったり、収入が高い家庭なら私立大学医学部も狙えるため、国立大学医学部一択ではなく31ある私立大学医学部の中から何校か受験できるでしょう。
僻みに聞こえるかもしれませんが、1回しかチャンスがない受験生と複数のチャンスが得られる受験生とでは、心の余裕も合格の確率も格段に違ってくるはずですよね。僻みたくもなります。私立医学部は富裕層のための大学としか思えないのは私だけでしょうか!
国立大学医学部一択から逃れる方法が無いわけではない!
サラリーマン家庭の受験生は一択と言いましたが、実は他に方法がないわけではありません。
その中でも比較的多くの医学部狙いの受験生がチャレンジするのが
●防衛医科大学を受験する
防衛医科大学校は防衛省管轄のため、正確には大学ではなく卒業しても大学卒業資格はもらえません。この大学に入学するのは自衛隊に入隊するのと同じ意味を持ちます。
防衛医科大学=自衛隊での医官(医療行為のできる自衛隊員)を育成する機関。と言えます。
ここに入学すると
- 寮に入れられ毎月11万程度の給料(ボーナスもあり)をもらいながら医師になる授業を受けられます。
- もちろん学費もなく寮費も食費もいりません。
- ただし卒業したら自衛隊の医官として働かなければならないとう条件が付きます。
受験月もセンター試験の前の11月に一次試験があるため多くの受験生がお試し受験で受ける傾向にあります。
しかし、ほとんどの医学部受験生(東大医学部や京大医学部を狙っている受験生も)が受けるため上位層の層が半端なく厚く、合格することは本当に難しいと言われています。地方の県では1県に1人か2人しか合格者が出ないのが現実です(首都圏などでは30〜50名)。
ですからあまり期待できない選択と言えます。
※裏話:合格するのは難しいですが、多くの合格者がお試し受験で受けているため合格辞退者が続出します。繰上げで補欠合格に期待することもできますが、それでも本当に優秀でなければ補欠にさえなれません。それでも、かなりの学力がなければならないため、まだ高校3年生の12月で受験せざるおえない現役生は不利で、学力のある浪人生が合格する傾向にあるようです。
合格の難しさを知るための事例として
- 防衛医科大学に落ちても国立大学医学部に合格す人は多い。
- 防衛医科大学に合格する人は普通に国立大学医学部に合格する。
と言われています。
●私立だが自治医科大を受験する
この大学は奨学金制度が充実していて、卒業して医師国家試験を合格し研修も終了した時点で指定の病院に数年勤務する義務を果たせば奨学金返済が免除されるという制度を採用している大学です。指定の病院とは僻地の医師不足のエリアであることが多いことから敬遠されることもありますが、奨学金免除は魅力的であり、ここも人気が集中し合格を勝ち取るのは至難の技です。
●私立大学医学部の特待生を狙う
成績優秀な場合、奨学金などの免除を伴う特待生制度を儲ける大学もあるようです。そういった大学を狙うなら私立大学の選択もあるのかもしれませんが、そもそも、それが狙える学力があるなら、普通に国立大学医学部に合格できるはずですから、そもそも論ですよね。それに、このサイトで私が伝えたいのは、普通のサラリーマン家庭で、普通のお子さんが必死に努力して学力をつけて医学部を狙おうとしている場合の情報なので、この手法はお薦めできないですね。
まとめ
以上のことから、やはり国立大学医学部受験1択で行くしか普通のサラリーマン家庭に選択肢はないと言えます。このサイトの情報を見て、どうぞ夢に向かってお子様を導いてあげてくださいね。