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医学部を目指す受験生と保護者の皆さんに伝えたいこと

医学部受験に失敗してしまったお子さんに親がしてあげられること

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目次

医学部受験に失敗してしまった時に親としてしてあげられること

医学部受験で合格できる受験生はわずか7%程度と言われています。10人に9人は落ちてしまいます。
その内の何割かは医学部をあきらめ、他の学部に行くでしょう。そして残りの受験生たちは浪人するのです。

ここでは、残念ながらお子さんが医学部受験に失敗してしまった時に、親の立場でどうしたらいいのかを私の体験をもとにお話しします。

もし、受験生本人がこのブログを読んでくれている場合でも、無駄ではないと思いますからぜひ読んでくださいね。

まずは、失敗した時の心理状態から

私の子供の場合は、2浪しましたので、親としても2回、子供の浪人を経験し慰める機会があったわけです。
現役での浪人は、医学部を目指している限りは、親も本人も覚悟の上でしたので、当たってくだけろ的な面もあり、

ある程度覚悟はできていたので、「まずはお疲れ様。ゆっくり休んで、来年に向けてまたがんばろう」と余裕をもって言えましたし、

子供も少しは心に余裕があったと思います。
医学部に浪人は付きもの。よくネットでも1浪、2浪はあたりまえ!って記事を目にします。

じゃんけんで「先に3回勝った方が勝ち」で、まず1敗した時の心理状態に似ていますね。

しかし、2浪目は違います。親も子も心理面に余裕が無くなるのです。
追い詰められ感が半端ないんです。もう後がないって。

私は、他の項で、医学部受験は人生をかけた勝負をする覚悟が必要と言ってきました。

しかし、この意味を本当に理解できるのは2浪目からなのです。2浪目だと、まだ普通の大学に入ればぎりぎり、本当にぎりぎりですが、

会社員としての人生もなんとか歩むことができる。人生の夢を変えられる。そんな気持ちもよぎります。
親も子も、又あのつらい医学部受験に向けて1年頑張らなければならないのか!とつらい気持ちになるでしょう。

そして、どうしても3浪も視野に入ってきます。3浪はもう医学部を目指すしか潰しがきかない人生になります。

普通の学部に入っても、大学生活で同年代がいないので、浮いてしまうでしょう。そして、就職の際には絶対不利になるのは目に見えています。

あまり表現はよくないですが、負け犬人生が待っていると思ってしまうでしょう。
そう思えば思うほど、親も子も精神的に追い詰められる訳です。

あとが無い」って。

ですから、本当に受験に失敗したときに親の対応が迫られるのはお子さんの2浪が決定した時なのです。

お子さんが落ち込んで、泣くのはしかたありません。今まで遊んでいたわけでも、怠けていた訳でもありません。

それどころか、同級生の誰よりも多くのものを犠牲にして、誰よりも努力をしてきたのですから。
頑張ってきたその努力の分だけ、落ち込むのは当たり前なんです。当然、その努力を一緒に見てきて支えてきた親御さんの落胆も

相当なものでしょう。単に子供が受験に失敗したという痛手だけでなく、かわいいわが子が辛く悲しい思いをしているのを

見るのは、気持ちが張り裂けそうになるぐらい辛いものです。

どちらかというと、私は後者の方が堪らなかった。親は子供の幸せを願い、笑顔を見ていたいものです。当たり前です。

親御さんの気持ちも経験者としては痛いほど分かりますが、やはり親としてお子さんに、こうしてあげて欲しいと思うことを

いくつか挙げさせてもらいます。これには、私自身がやったこと、そしてこうしてあげればよかったと後悔したことも含まれています。

親御さんにして欲しいこと1:不合格の時にどう慰めるか話し合っておく

合格発表前に、子供が落ちてしまった場合にどんな言葉をかけてあげたらいいか、夫婦(片親だけの場合はご自身で)話し合っておきましょう。

お子さんの性格やどれだけ頑張ってきたのかを一番わかっているのは親御さんです。

そんな一番の理解者であるあなたから、どんな言葉をかけてあげればお子さんを慰めてあげられますか?

私から答えを出すことはできません。私の子供ではないのですから。

親御さんにして欲しいこと2:冷静になり子供を導いてあげる

不合格の結果を聞いても、深呼吸して、冷静になってあげてください。
お子さんと一緒に感情的になってはいけません。一緒に泣くのはいいでしょう。

でもあなたは保護者です。大人です。

お子さんをよりよい方向に導いてあげなければいけません。
冷静に、気を静めて、お子さんに対峙してください。

親御さんにして欲しいこと3:まずは頑張ったことを褒めてあげる

お子さんのこの1年の努力をまずは褒めてあげてください。

本当にがんばってきたはずなのですから。
試験は結果が全てですが、親としてお子さんの評価は、結果だけではなく、その頑張ってきた時間も含まれるのですから。

その頑張りをすぐそばで見てきたのですから。

親御さんにして欲しいこと4:自分の気持ちを正直に伝えてあげる

自分も悔しいし、悲しいことを素直に伝えてあげてください。

一緒に頑張ってきたのだと。

親御さんにして欲しいこと5:ゆっくり休ませてあげる

その日に今後のことを考えさせず、まずはゆっくり休ませてあげてください。

でも、お子さんはもんもんとして、悲しくてなかなか寝付けないでしょう。
その時には、一緒にいてあげるだけでもいいかもしれません。

今の気持ちを聞いてあげるのもいいかもしれません。

でも、進学のこと、塾の事など現実的な今後の対応策はまだこの日に話し合うのは早すぎます。

ろくな結論が出ません。

それならば、いっそその日は何も考えず休む方がいいのです。

親御さんにして欲しいこと6:ずっと味方だと言ってあげる

お子さんに、自分はあなたを見捨てない。いつまでも味方。だから一人だなんて思わないで。と伝えてあげてください。

決して突き放さないであげてください。「何してたの!」「ちゃんと勉強してたの!」なんて突き放すような言葉は絶対に言わないで。

親御さんにして欲しいこと7:翌日初めて今後のことを話し合う

翌日、お子さんも少し落ち着き、心の整理ができた頃に、これからの受験方針を話し合いましょう。

親が考えている今後ではなく、まずお子さんの考えを聞いてあげましょう。

お子さんの考えを尊重してあげながら、もし間違っていると思う内容ならじっくり話し合う時間を設けましょう。

頭ごなしに否定したり、無理強いしたりは絶対ダメです。

さらに浪人して医学部を目指したいのか。他の道も探りたいのか。そのとき、親は必ず見栄や世間体を気にする気持ちは捨てて。

本当に純粋にお子さんの希望を聞き、子供の目指したい道を選ばしてあげてください。

もちろん、あっ、この子は医学部受験から逃げたな。と思える時は、本当にそれでいいのか、後悔しないのか。を注意深く観察し、本心ではないな。あとで後悔するなと思ったら、親の意見も伝えて軌道修正してあげましょう。

まだまだたくさんありますが、このぐらいにしておきますね。

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