医学部合格を果たした家庭の体験を元にこれから医学部を目指す皆さんにアドバイス

国立大学医学部受験を普通のサラリーマン家庭から目指す人必読

医学部を目指す受験生と保護者の皆さんに伝えたいこと

来年医学部を目指すための仮面浪人は反対です

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目次

あなたの家庭は仮面浪人して医学部を目指すのですか?

医学部を希望する人の中には、その年に合格が叶わずに仮面浪人をする人がいます。

仮面浪人とは、本来目指している大学や学部が他にあるにもかかわらず、それとは別の大学などに籍を置いて本命の大学(医学部)を目指すというものです。

  • 現役受験の時に学力が足りず2次願書を出したけど足切りにあい、医学部受験ができなかったのでやもなく他の学部を受けてそこに合格した人
  • 2次前期で医学部を不合格になり、やもなく2次後期に他の学部を受けてそこに合格した人
  • 医学部受験の他に滑り止めで他の学部も受けて合格した人
  • 現役の時、はなから医学部を受ける学力に達していなかったが医学部を目指したい人
  • 医学部以外の大学に入学したが、やはり医学部を目指したいと考え直した人(これは正確には仮面浪人とは言いませんね)

いろんなパターンの仮面浪人がいるわけですが、共通するのは

  • 医学部以外の大学の合格を勝ち得ている人
  • 医学部(医者になる)への夢を捨てたく無い人

なのだと思います。

多くの予備校の講師の方の話では、仮面浪人する人に多い事情は、「親が体裁を考えて」らしいです。

子供が浪人していることが恥ずかしいのでしょう。もしかしたら1浪までは普通に浪人させて、2浪目から仮面浪人させたのかもしれません。

自分の意思で仮面浪人を望んだのならまだいいとしましょう。(私に言わせれば、それでも、いつでも普通の大学生に戻れるという自分の逃げ道を用意しておいて受験に臨む、そして親に経済的負担をかけて医学部を目指す、本当に弱い奴と言わざるをえませんが・・・・・)

最悪なのが、親が世間体、体裁を考えて子供に仮面浪人を強いるケースです。

とりあえず、この大学は合格してるんだから、一旦進学して、大学通いながら医学部への受験勉強して、運よく受かったらそちらに進めばいいじゃないの!なんて子供に言う親の顔が目に浮かびます。

もちろん、同じ親の立場なので、決して世間体だけではなくて、本気で子供の将来を考えると、合格できるかどうかも分からない、何の保証もない、それどころか失敗したら人生取り返しがつかない賭けになる医学部よりも、まずは将来の保障となる大学の席だけでも確保しておいてあげたいと言う親心もあるのはわかります。

しかし、それはやはりそれは親の見栄であり、子供を信頼していない、子供の夢の足を引っ張ることにつながると思うのです。

そもそも、あなたの家庭に仮面浪人させる経済的余裕がどこまであるんですか?

私のこのブログは、あくまで普通のサラリーマン家庭の親御さんとお子さんに伝えることを目的にしています。

仮面浪人させるために、あなたがたご夫婦はどれだけ自分たちの生活、人生を犠牲にするつもりなんですか?

仮面浪人させるには、

●仮面入学する大学の入学金と初年度学費→国立なら合計約80万円(自宅通学前提)、私立なら120万程度。

●仮面浪人中に通う塾代(医薬学部コース)→120万程度(夏期、冬季講習費など含む)

250万程度かかるわけです。そんな余裕がありますか?運よく次の年に国立医学部に合格できたとしたら、その年にはまた入学金と授業料が必要になり、そこから6年間(下手したら留年もあり得流ので7年か8年)授業料を払い続けなければならないのです。よ〜く考えてみてください。

私は仮面浪人は反対です

私が仮面浪人に反対な理由は、

医学部受験はそんな中途半端な覚悟では絶対合格は無理だと断言できるからです。受験生であるお子さん本人は十分それは経験して分かっているでしょう。そんな甘いものじゃありません。ライバルは、もう必死に寝る間を惜しんで受験勉強ばかりしているんです。大学に通いながら、そちらの勉強もしてなんて絶対に無理です。大学に通う限りは、授業やテストもあります。最低限の友達づきあいも必要となるでしょう。医学部を目指していると言う自負心からつい同級生を見下したりしてしまい友達もできないかもしれません。

そんなことより、勉強の絶対時間が圧倒的に不足してしまうのです。もちろん逃げ道がある分、モチベーションも低いでしょう。

そんなんで医学部合格なんて甘すぎます。

中には、仮面浪人中に塾に通うお金がもったいないから独学で勉強する。と言う受験生もいますが、独学は絶対お勧めしません。無理です。別のブログでも書きましたが、医学部受験には「合格するための勉強の型」があるのです。その型を学ばず独学で勉強では合格は無理でしょう。そもそも独学で合格できる力の持ち主なら、とっくに現役で合格できているでしょう。

いっぽ譲って、仮面浪人中、一旦入った大学は休学して塾一本にして受験勉強するとします。それはまだマシかもしれませんが、やはり逃げ道がある分、他の受験生に比べモチベーションの強さで既に負けていませんか?

 

仮面浪人なんて、お金と時間の無駄!それが私の結論です。

それでも、仮面浪人しながら、医学部に合格できたらみっけもの。ダメでもともと。なんて軽い覚悟で望むのならどうぞお好きに!です。

それでも仮面浪人して本気で医学部を目指たいなら学士編入を目指そう

それでも、どうしても一旦どうしても医学部に行きたい、医者になりたい!と言うのであれば、学士編入制度を利用してみてはいかがでしょうか。

当然、この制度を目指すには諸処の条件や試験に合格することが必要です。しかもかなり狭き門でもあり試験内容も格段に難しいようです。それでも、仮面浪人しながら再受験を目指すよりも、その大学にいて学業を頑張ればその資格が得られるのであれば言うことないですよね。

【学士編入とは】

学士編入制度は、4年制大学を卒業した「学士」か、卒業見込みの学生が専攻した学部学科と異なる学部学科に3年次(一部2年次)に編入し、教養課程を経ないでいきなり専門課程から学んでいける制度です。ちなみに編入は大学第2学年の課程修了者等を対象としています。

モチベーションが高く多様な人材を集めるという観点から、多くの医学部でも受け入れています。医学部編入試験は、国立大29校程度、私立大6校程度で実施されていますが、編入学試験という特性上、年度によって内容が異なるので事前に各大学に問い合わせておきましょう。

また別のページで詳しくこの学士編入について説明しますね。

 

 

 

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