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塾や高校の医学部合格者実績のからくり

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タイムリーな情報ではありませんが、子供が浪人中に色々な資料を見ていて感心したというか、なるほどと思ったことがあり、それを思い出したので、書かせてもらいますね。

目次

塾や高校の医学部合格者の発表にはからくりがあるんです

毎年、塾や高校では○○年度の合格者実績として、排出した合格大学名と合格者人数が発表されますよね。その発表が塾や高校のレベルや人気を図る基準にもなるのでとても大切なデータであることは確かですが、皆さんはそのカウントの仕方を分かっていますか?

単純に、その大学の合格者がその人数分いるわけではないんですよ。カウントの仕方として、

●高校の発表では、現役だけではなくすでにその高校を卒業して、浪人(何浪であろうと)してから合格した生徒まで実績をカウントします。

高校の場合は現役生だけの実績発表ではないので要注意です。浪人してから塾で伸びた子も大勢いるはずです。

私の子供の場合は、2浪して国立医学部と防衛医科大学を合格したわけですが、現役時代にお世話になった先生に報告とお礼を言いに高校を訪れるとしっかり校内の合格者発表ボードに、その2つの大学と子供の名前が貼り出されていました。

※ただし、本人が高校に合格の報告をした場合か、高校のヒアリングで回答した場合に限ります。私の子供は報告していたので掲示されたんですね。

●高校でも塾でもそうですが、一人の生徒が複数の大学を受験して複数合格したら、実際にその大学に行かなくても全て実績としてカウントされます。

東大などに合格する優秀な生徒がいる場合、併願して私立の早稲田や慶応などの有名大、また私立の医学部も合格することが多いため、その年の実績に有名大学が数多くのることになりますよね。ある有名塾の合格者の喜びの声の欄を見ていたら、東京大学理Ⅲ(医学部)合格の生徒が、他に有名私立医大にいくつも合格していて驚くというより呆れてしまいました。

ですから、多くの有名大学が実績に挙がっていても、同数の優秀な生徒が数多くいたわけではないかもしれないので、注意が必要です。ましてや、現役だけでなく卒業生の分までカウントされるのですから。

今はどうかわかりませんが、以前は優秀な生徒に対して、塾が受験料を負担するから多くの大学を併願受験するようにお願いされる事例はありました。それどころか、中学や高校で優秀な成績者は、塾の方から塾代は無料、受験料も塾が負担といった条件で塾に在籍してもらうこともよくある話でした。それだけ、塾の実績が上がるのですから安いものです。

私の子供の場合、1浪目は有名塾の薬学・医学部コースにいましたが、2浪目は塾に行かず自宅勉強に切り替えたため、塾は嫌がっただろうと思います。塾の場合は、その年の受験生の実績だけで、辞めていった生徒の分はわからないので載せられないのですから。

以上、理解していただけましたか。

ちなみに、私が塾や高校の実績で見るようにしていたのは、国立大学合格実績です。

なぜなら、国立大学は1回だけ(前期に落ちたら後期もありますが)の受験で併願ができないので、どれだけ優秀な生徒を排出したかが正味のところでわかるんです。参考にしてみてください。

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