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医学部を目指す受験生と保護者の皆さんに伝えたいこと

医師国家試験の合格率が高いけど簡単なの?

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医師国家試験は決して簡単な試験ではありません!

ネットで色々医学部の情報を見ていると、よく目に付くのが「医師国家試験は合格率90%以上で誰でも合格できる」的なタイトルです。この間違った情報を見ると、多くの受験生や保護者をミスリードしてしまうだけではなく、医学部生や医師に対しての愚弄だと憤りを感じます。これは私だけではないでしょうか。

確かに最終的な医師国家試験の合格率だけを見ると90%以上あり、大学によっては100%のところもあるぐらいです。しかし、この数字だけで判断するのは大間違いです。決して簡単な試験ではありません。

その理由はこれから医学部受験を目指す受験生や親御さんも知っておくべきなので、ぜひ最後までお読みください。

医師国家試験の受験資格は医学部を卒業が条件です

医師国家試験の合格率は92%程度ですが、そもそもこの試験を受けるには医学部に合格し、医学部の卒業資格を得ることが条件となっています。いくら賢いからといっても他の大学の生徒は受けられないのです。

そして、そもそも医学部に合格しようと思うと、優秀な高校に入学することが必要になってきます。まれに普通の高校からも医学部に合格する生徒はいますが、それは天才の類なのでここでは一旦省くことにしますね。

多くの学生は、中高一貫校で学んで医学部に入ることが多いかと思いますが、そうなると中学受験の段階でもう医師国家試験受験資格を得るための選抜が始まっていると考えても差し支えないと思うんですよね。

ちょっと乱暴な計算になってしまうかもしれませんが、大学受験からストレート(浪人や留年無し)に医師国家試験に合格できる確率がどれぐらいあるか計算してみましょう。

❶医学部に入学できる確率は7%

医学部の入学志願者数はここ数年では約13万人。一方、国立&私立&防衛医大の定員合計は約9500人程度です。これから計算するとざっと7%しか合格できないことになります。

❷医学部に入学してからの6年間ストレート進級率は69%

医学部に入学しても安心はできません。医学部は進級率がとても低く、留年する可能性が他の学部よりも圧倒的に多いのです。大学によってもかなり異なるので、これは私が色々な大学や塾の情報から推察した割合でしかありませんので本当にあくまで参考にする程度にしていただきたいのですが、おおよそ1年次5%、2年次10%、3年次5%、4年次5%、5年時5%、6年次卒業試験10%が留年すると思われます。特に6年次は、医師国家試験に合格ができそうな生徒しか卒業試験で合格させない傾向にあるので要注意です。

そうするとストレートの進級率は

(1年=95%)×(2年=90%)×(3年=95%)×(4年=95%)×(5年=95%)×(6年=90%)=69%

❸医師国家試験合格率は92%

医師国家試験の合格率は毎年上下変動します。それでも大体92%程度が平均的なところではないでしょうか。しかし、これは大学現役卒業者の合格率なので、前年の医師国家試験不合格の再試験者まで入れるともう少し下がります。

❹高校の段階から考えた医師国家試験ストレート合格率はわずか4%

❶〜❸の率を考えてトータルしてみましょう。医学部合格率7%×ストレート進級率69%×医師国家試験合格率92%=4.4%

なんと約4%しかストレートに進んで合格することができない超難関試験ということになります。

しかも、知っていますが、医学部受験に挑戦しようとするレベルの偏差値の生徒は全高校生の中でわずか3〜5%程度しかいないことを。それだけ一握りの優秀な生徒が頑張っても、ストレートに医師国家試験に合格できる確率は4%しかないことになるんです。

とても乱暴な計算式ですが、医師国家試験の合格率90%というのが数字上のまやかしでしかないことが理解いただけたのではないでしょうか。もちろん、浪人したり、留年したりしながら医師国家試験に合格していかれますから、その方達も入れると4%の数字はちょっと大袈裟なのですが・・・・

弁護士試験と比較するとどうなの?

同じように、社会からステイタスがあり高収入のイメージがある弁護士資格はどうなのでしょうか。こちらの試験もとても難しそうですよね。弁護士になるための国家試験である司法試験はというと合格率は35%程度らしいです。医師国家試験の92%と比べかなり低いですよね。

でもこれは単純比較してはいけないのです。

なぜなら、司法試験は、特定の大学・学部を卒業していなくても、極端に言えば大学にいっていなくても、予備試験制度を利用してこの試験に合格すれば誰でも受験することができるのです。

しかし、その予備試験自体が非常に難しい。なんと合格率4%らしいです。医師国家試験のストレート合格率と同じレベルですね。

そして、この厳しい予備試験に合格して、本戦である司法試験の全体の合格率は35%前後となっています。

ちょっと医師国家試験と司法試験を単純に比較するのは難しいのですが、私の私見で言わせていただくと、圧倒的に医師国家試験に合格する方が難しく大変だと断言できます。

なぜなら、冒頭でも言いましたが、司法試験は勉強ができれば誰でも合格できます。ですから史上最年少の司法試験合格者は19歳らしいです。

しかし医学部は根本的に違います。どんなに優秀でも、医学部で6年間学び卒業しなければ医師国家試験を受験することができないのです。海外のように飛び級制度があれば中学、高校は早く卒業できるかもしれません。しかし、医学部は違うのです。

結論

医師国家試験は見た目の合格率92%という数字に惑わされて、簡単だ!医学部に入ればもう医者になったも同然だ!とはならないので本当に覚悟が必要です。医学部に入ってからあまりの進級の難しさにリタイヤして退学していく生徒も少なくないのです。

さあ、それでもこの薔薇の道に進みますか?

でもこの道の先には、ステイタスとやりがいが待ち受けています。受験生と保護者の皆さん、どうぞ頑張ってくださいね。

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