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2021年医学部受験お疲れ様でした。
2021年の医学部試験が後期の合格発表も出揃い、ひとつの区切りとして修了しました。
見事合格された受験生と親御さんおめでとうございます。
そして
残念ながら力及ばなかったみなさん、残念でした。
でもこれが医学部受験の現実です。
どちらの結果が出たとしても、まずはこれまでの受験勉強、本当にお疲れ様でした。
早くから取り組んでこられた家庭なら10年近くの努力の末の結果でしょう。
多くのものを犠牲にし、勉強を優先してこられたと思います。
受験生本人の苦労はもろちろん、それを支えてこられた親御さんや家族の苦労も大変なものだったはずです。
我が子の場合は、2浪の末での国立大学医学部合格でしたので、痛いほどその苦労が分かります。
どちらの結果だったとしても、まずは少し休んでください。
血のにじむような努力をしてきたのですから。
思いっきり寝てください。
我慢していた漫画を見たりゲームをやってもいいでしょう。
親御さんもひとまずは緊張してきた心を解きほぐしてくださいね。かなりのストレスが溜まっていることでしょう。
でも、それは一時のご褒美にしておきましょう。
なぜなら、合格した人も、不合格で浪人が決定してしまった人も、これからさらなる過酷な勉強が待ち構えているからです。
合格した受験生とその親御さんへ
どうして合格したのに過酷な勉強が待ち構えているの?
と思われたでしょう。
それは、医学部に入学してからの授業の過酷さを言っているのです。
多くの方が、医学部にさえ入学すれば医師になれる!と思っているかもしれません。
確かにそうかもしれませんが、それは医学部合格は医師になるための最低限の条件を満たしたに過ぎないのです。
医師になるためには、必ず医学部に入らなければなりませんので、まずはその最低条件を満たしました。
これから皆さんはいくつもの条件をクリアしていかなければなりません。
主な物で
●1年〜6年生と各学年の進級を果たす。
●4年次にCBT、OSCE(オスキー)試験に合格する。
●6年次に卒業試験をクリアして卒業資格を得る。
●医師国家試験に合格する。
があるでしょう。
これからあなたを待ち受けているのは、過酷な授業と課題の山です。
医学部では1単位落としただけで即留年が決定します。
医学部1年生の前期に何か単位を落とすと、留年が決定してしまいます。
そして、授業の内容はとても難しく、我が子はいつも「医学部に向けた受験勉強の方
が楽だった!」と
本気でぼやいています。実際その様です。とにかく進級が大変です。
信じないかもしれませんが、同級生の5〜10%が留年します。
そして、医学部在学中には各学年での進級テスト、そのほかに医学部ならではの試験(CBTなど)。
そして最終的に医師国家試験が待ち受けています。
それらすべてが過酷な勉強をしなければ到底合格することができないものばかりなのです。
その過程で留年を繰り返し放校(退学)される人、ついて行くことを自ら諦め退学して行く人。
最後は、医師国家試験に何度挑戦しても合格できず医師になる夢を諦めてしまう人。
実際にたくさんいるのです。
ですから、今年医学部に合格した受験生の皆さん、そして親御さん、気を緩めてはいけません。
本人はもちろん、親御さんもある意味、勉強しているか監視するぐらいの気持ちを持ち続けてください。
不合格で浪人することに決めた受験生とその親御さんへ
浪人生の皆さんに過酷な受験勉強がまた1年間待ち受けているのは当然ですね。
しかし、あえて「さらなる過酷」と言ったかと言うと、後がなくなるプレッシャーが加わるからです。
現役で失敗した1浪生、2年目の2浪生、それ以上の多浪生。年をおうごとにそのプレッシャーは大きくなってきます。
他の受験生との戦いに加え、自分自身との戦いも加わってくるのです。
我が子の2浪が決定した時は、私は足から力が抜けたような感覚になったのですが、同時に恐ろしくもなりました。
このまま合格できなかったら、単なる高卒になってしまう。今更普通の大学に行っても年齢が行ってしまっているので就職に不利だ。
それなら、手に職が得られる専門学校しかないだろう。ぐらい覚悟をしたものです。
我が子は我が子で、「その時は自衛隊に入る!」と決めていたようですが・・・・・
どの選択にせよ、医師になるという未来とはかけ離れた世界です。そして一生、医師になれなかったと言う負け犬意識を持ち続けることになるのです。
それを思うと親心としてたまりませんでした。
それでも、我が子はプレッシャーに打ち勝って、ライバルにも勝ち、見事国立大学医学部に合格しました。
努力は必ず報われるとは言いません。でも努力しなければ報われる可能性は0です。
報われると信じて、無心で勉強してください。
まとめ
なんか、脅すような内容になってしまいましたね。でも、様々な境遇の皆さんの気を引き締めたくて少し厳しいことを書かせていただきました。
とにかく、今年合格した皆さん、合格したこと自体すごいことです。日本中の秀才、天才を相手に合格を勝ち取ったのです。これから迎える医学部での厳しい勉強をやり抜くための自信につなげてください。
そして、きっと良い医師になってくださいね。
浪人生の皆さん、来年こそ!勝ってください。自分を信じ、自分に自信を持って来年の1月に向かってください。