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医学部定員の削減が現実になる

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この10年間ほど、医学部定員は増加しつづけて来ました。それと並行して、医学部の人気も鰻登りで加熱かし、今では私立、国立に関わらず医学部入試は東大よりも難関と言われるほどになっています。ところが、今、そんな医学部入試に大きな転換期が来ようとしているのを皆さんご存知ですか?

今現役で医学部受験に臨んでいる受験生の皆さんや親御さんなら、当然しっていないといけない情報なので、ご存知かと思いますが(もし知らなかったら情報収集不足でその時点で競争に負け始めていますよ)、医学部の定員が削減される方向で厚生労働省では動いています。

目次

医学部定員は2021年入試から削減される可能性が高そうだ

なぜ医学部定員を削減しなければならないのか。その根拠として、厚生労働省は今後の医師の需給推計を掲げています。

それは、2033年頃には、医師数約36万人で需給が均衡してしまうというものです。すなわち、2020年度の医学部入学者が臨床研修を修了する2028年頃に医師数が充足し、それ以降は医師過剰の時代に突入するという推測です。

医学部定員は2008年度以降、医師不足の改善を目的とする「地域枠」を中心に、約1800人の臨時増が図られてきました。一方、厚労省の推計では、18年度の定員(9419人)を固定し、働き方改革で医師の労働時間を制限した場合でも、全国レベルの医師需給は28~33年頃に均衡すると見込まれているそうです。

これを受け、「全国で更に医学部定員を増員する必要はない」と指摘し、2022年度以降については「減員に向けた議論としていく必要性がある」と結論づけているのです。

結論は2020年春以降だと言われていたが・・コロナの影響はどこまで

2021年以降に定員がどうなっていくのかの結論は2020年春以降に何らかの方向性を発表するとされていましたが、おそらくコロナの影響でその議論は棚上げされているのではと私は勝手に想像しています。

それどころか、今回、新型コロナ感染症のバンデミックの中で医療崩壊が叫ばれたため、医師や看護師不足、医療体制の強化への注目が集まっています。そんな中、医師の削減を決定することは政治上も得策ではないと現政権も厚生労働省も結論を先延ばしする可能性も考えられます。

さて、どうなることやら。

大学側の思惑で医学部生を苦しめるだけはやめて欲しい!

もし、医学部定員が削減され、医学部学生が減るということは、大学にとって学費=収入が減るということですから死活問題になりますよね。

大学関係者からは「医学部定員だけでなく、医学部の卒業試験、医師国家試験の段階などで医師数の調整が可能と思われるので、医学部定員は一定数確保してほしい」などの要望が挙がったそうです。

これは、何を意味しているかというと→医学部には学生を沢山入学させて欲しい。あとは、大学在学中や医師国家試験で落として人数を減らしていけばいい!という事です。

こんな要望は私たち学生やその保護者にしてみれば、とんでもないことです。それは医学部に入っても医者になることができない学生を増やす!ということに他ならないのです。現在でも少なからず医学部に入ってもリタイヤしてしまう学生はいます。でもそれは努力不足が大きな原因です。努力して医学部に入っても、人数足切りで医者になれないかもしれないっていうのは、その学生の人生をどう思っているんでしょう。家族も多くの犠牲を払って医学部までいかせたにもかかわらず、子供が医者になれないなんて。父親の立場でも、最初から医師になれない一定数を見込む制度は絶対に許すことはできません。

医学部に入っても必ずしも医者になる必要はないけれど

私は、父親の立場で、「医学部に入る事=絶対に臨床の医者にならなければいけない」ということはない!ということを申し上げて来ました。参考記事はこちら。

医学部を卒業した後、医師免許を取得せず、医療コンサルタントになってもいいし、医薬品研究者になってもいいし。大切なのは、多額の税金を投入してもらって医学部を学ばしてもらったことへの責務ある将来の仕事について欲しいということです。医療知識を活用して医療界や社会に貢献していくということです。もし、前の記事に書いたように、医学部に入っても医者になれない学生が今後増えるのであれば、そういった将来の道を広く指し示しながら夢を持たせられる医学部での教育を行って欲しいと切に願います。

まとめ

医学部定員の削減はどうやら現実のものになりそうです。それが2021年度からなのかそれより後なのか、じきにわかるでしょう。ただでさえ難関な学部である上に定員まで減ってしまっては、本当に超難関どころか超超難関学部になってしまいます。それでも、優秀な人から合格していくのが入試です。要は実力をつければいいのです。そんなことを嘆く暇があったら勉強しましょう。ライバルはそんな当たり前の事はわかった上で、さらなる努力をしているのです。今この時も、差がついています。医学部合格の通知を受けるまで、絶対に気を抜けませんよ。皆さん、頑張ってください。

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