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ここ数年で私立大学の繰り上げ合格が急増している真相!

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この数年、私立大学の受験で「繰り上げ合格」が急増しているのを知っていますか?

大学受験で正式に合格と認められた受験生は「正規合格者」として合格発表日に公式に発表されます。

そして、同時にその正規合格者の合格辞退に備え「補欠合格」が何名か準備されます。

その後、合格辞退者が出ると補欠合格から成績順に繰り上がり合格となっていくのが「繰り上げ合格」なのは知っていますね。

この繰り上げ合格が、ここ数年で急増しているというのですから聞き捨てなりません。

なぜ、そんなことになっているのでしょう?

その原因の1つが私立大学の定員厳格化らしいのです。

文部科学省による私立大学の定員厳格化が繰り上げ合格を急増させた!

繰り上げ合格が急増したからと言って、合格者が増えている訳ではありません。

順を追って説明しないと??で理解できないですよね。

実はこういうことらしいのです。

文部科学省は2016年から段階的に私立大学の定員厳格化を行ってきました。

それまでは多くの私立大学が定員の1.3倍以上の合格者を出していたらしいのです。

通常、私立大学では正規合格者を発表しても、併願で何校も受験されてしまっているため合格者から一定数が国立大学にに流れたり、他の私立大学へと流れる傾向にあります。

そのままでは、定員を割ってしまうので、リスク回避のため歩留まりを考え正規合格者を多めに発表するのが当たり前だったのです。

その結果、実際には多くの大学で定員を超えてしまい1.3倍以上の合格者を出してしまっていたというのが今までの流れだった訳です。

チリも積もればで膨大な数になっていたようで、2014年の実績では、私立大学全体で45000人も定員超過だったようです。

しかもその8割が都市部の私立大学に集中していたとか。

多くの合格者が出るのは良いことだ!と思うかもしれませんが、そうでもないのです。

弊害として、

①定員超過の大学では収容キャパを超え大学生活や教育の質の低下を招く。

②限られた学生数の中でパイを食い合い、結果地方の大学で定員割れを起こし始め経営危機を招いた。

ということがあり、文部科学省が定員の厳格化を政策として打ち出したということなのです。

この通達に違反すると、「私立大学等経常費補助金」なるものを交付されなくなるという罰則付き。

今では、全ての私立大学で、最初から多くの正規合格者を発表することはできなくなり、代わりに定員補充のための繰り上げ合格が急増することになったという訳です。

理解していただけたでしょうか。

難関私立大学医学部の繰り上げ合格は多い傾向が続く

難関私立大学の医学部では、繰り上げ合格者数が多い傾向にある!

この記事に触れた時、なぜ?と思ったのですが、その理由に納得でした。

私立の医学部は学費が高いのは有名です。国立は学部に寄って学費が変わるということはありません。

ですから、医学部を狙う学生の多くは、学費の安い国立大学医学部を第一志望としています。

難関私立大学の医学部に合格できるほどの学力のある受験生は、国立大学医学部にも合格できてしまう傾向にあり、結果私立大学は合格を辞退されてしまう事になる訳です。

ですから、難関私立大学の医学部は繰り上げ合格を増やし定員を満たさなければならない訳です。

【まとめ】とはいえ、あまり繰り上げ合格を期待しすぎず覚悟と準備はしておこう

繰り上げ合格が急増していると言っても、ごく少数の話です。

補欠合格から繰り上げ合格できる確率は今でも非常に小さいのが現実です。

あまり過度に期待しすぎるのは100害あって一利無し!

あなたが、繰り上げ合格者に選ばれるかどうか、何の保証もありません。

あまり過度に期待しすぎるとダメだった場合の心のダメージは相当です。ショックのあまり、医学部をまた狙うためのモチベーションを失ってしまうかもしれません。

それに、期待のあまり浪人することへの準備が遅れてしまい、翌年の入試準備が不利になってしまうのです。

ダメだった時を想定し、しっかり準備しておく必要があります。

多く場合、有名塾の難関大学コースや医学部コースに入塾することになりますが、人気塾は定員締め切りがあります。

そうなると浪人準備に出遅れると入塾できずとても不利になってしまうのです。

ですから、繰り上げ合格を待つのは自由ですが、浪人する準備に取り掛かっておくのが賢明でしょう。

ただし、入塾代を支払った後に、医学部の合格がわかっても、入塾代金のほとんどは返還されることはありませんので、ご注意ください。

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