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2021年大学受験は進学校と浪人生が有利なのか

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2021年の医学部受験は私立進学校生徒、そして特に浪人生には有利な状況に?

2021年の大学入試は、理系、とくに医学部受験は、進学校と浪人生にとって有利になるのではというのが私の予想です。なぜなら、私立の中高一貫校、特に進学校の場合、大学受験に必要な高3迄の範囲は、高2のうちに終わらせるようカリキュラムを組んでいる学校がほとんどだからです

高校3年になってからは1学期〜3学期までの1年間、大学受験対策にだけ費やすのが通常です。しかし、公立校では、高3の2学期までは、まだ大学入試の出題範囲を終わらせるために授業を行うのです。これだけで、大学受験対策に割ける時間に1年近い差が生まれるわけです。そのため、どうしても難関大学の合格を目指すには、長い間、中高一貫校に進学することが必須とされてきました。

理系の場合、公立校では高校3年で教える『数学3』と理科の試験出題率が高いそうなのですが、今年はコロナの影響で、この範囲についてまだまったく授業ができていないと聞きました。中には、コロナの影響で早くから休校や自宅待機対応してた高校は高2の3学期の授業がほとんどできていない場合もあるようです。

このため、文部科学省や試験関係者の間では、出題範囲を縮小するなどの対策が議論されていますが、高校3年分がごっそりとなくなることは無いでしょう。そうなると、夏休み返上で後れを取り戻すか、詰込みでの授業をせざるをえなくなり、生徒にはかなりの負担がかかります。授業についていくのが精一杯で、本来の受験対策の時間が割きづらくなることもあり得ます。
そう考えると、前述のように、高2で既に高3までの授業を終えている進学校生徒や浪人生の方が有利になるのは明白ですよね。特に入試出題範囲の反復復讐で正解率を90%を目指さないといけない医学部受験生にとっては、この授業進捗の格差は致命的な格差になってしまうでしょう。

公立高校の生徒は医学部を目指せないのか?

公立高校の生徒でもレベルの高い高校では、例年多くの受験生が医学部に合格しています。しかし、その多くは授業とは別に進学塾に行き、進学校との授業進行の格差を埋める事で初めて対等に戦えてえきたのだと思います。それが、現実かと思います。これは私の勝手な思い込みかもしれませんが・・・・。

その塾も今回のコロナで休校し、オンライン対応でしか対応できていないのが事実です。到底進学校との格差を埋めることができたとは思えません。

2020年の浪人生は2021年の入試で不利になると言われていたが・・・

2020年の入試はセンター試験が最終年であり試験内容が改変過渡期であったことで、

この年(2020年)に浪人してしまうと翌年の2021年入試で大変な不利となだろうと言われていました。

ですから、2020年は浪人する確率が非常に高い医学部受験が敬遠され、志願者数は減少しました。医学部を敬遠し、安全志向で現役合格できる大学にシフトした学生が多かったのでしょう。

しかし、浪人生が不利になるというのは、現役高校3年生が新しい入試制度に対応する授業や試験対策をしっかりと指導されたらの話でした。文部科学省が右往左往し、なかなか新入試制度の方向性が明確にならない中で今回のコロナ騒ぎです。今の段階でも、おそらく明確な指導ができている高校や塾はないのではないかと思うのです。大きな方向として、英語のヒアリングが特典配分が高いからヒアリング授業を強化するなどはあったのかもしれませんが・・・・

以上のことは、単なる医学部生の父親が経験をもとにした憶測でしかありません。しかし、当たらずも遠からずではないでしょうか。

いずれにしても、浪人生も、進学校の生徒の皆さんも油断することなく、今、少しだけアドバンテージがあることで心に余裕を持ち、着実に実力を強化していく必要があります。

公立高校の生徒の皆さんへ

かなり、逆風のことをお話してしまいましたが、この事実を正面から受け止め、いかに挽回するかをしっかり担任の先生や塾のチューターと相談していってください。文部科学省もこの格差のことはきちんと踏まえ、出題範囲の縮小を検討しているわけですから。ただ、最終的にどうなるのか、その情報をいち早くつかんで、無駄のない、効率的な受験対策勉強をできなければ、負けが決まってしまうでしょう。

ここからは、勉強だけでなく情報戦も意識していきましょう。そして保護者の方々も、情報戦ならお子さんと一緒に戦えるはずです。がんばってフォローしてあげてくださいね。

まとめ

少し前までは、2021年の大学受験は、浪人生は不利になるだろうと言われていました。しかし、今や、状況は変わり、浪人生が有利だと言われ始めています。本当にコロコロ状況が変化しているのです。こんなに次年度の大学受験対策が難しい年も過去には無かったでしょう。私たち父親世代は、例えば共通一次試験と呼ばれていたものがセンター試験になる過渡期は見てきたのですが、今回のように、

●試験制度が明確に決まっていない

●試験範囲がどうなるかわからない

●試験日程が最終確定していない

●大学入学時期が4月から9月に変わるかもしれない

●またコロナが第二波や三波が来るかもしれない

とないないずくしの年は、経験した事がありません。いや誰もどの時代の人間も経験した事がないでしょう。でも、条件は皆一緒です。自分はなんて不幸なタイミングで受験を迎えてしまったんだろう!と嘆くよりも、条件は皆んな一緒だ!逆にライバルに差をつけるチャンスだ!ぐらい前向きに捉えて頑張ってください。

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