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医学部を目指す受験生と保護者の皆さんに伝えたいこと

コロナ禍を経験しウィズコロナの中で医師余りが起こっている?父親として子供に医学部を目指させることは正しいのか?

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コロナ禍の元、多くの病院でスタッフ不足や医療品(主にマスクや酸素吸入器や防護服)が不足しているとメディアに取り上げられています。しかも、こん何も一部の病院が忙しすぎてブラック職場化しているにもかかわらず、一方では病院の大幅減収による赤字倒産の危機!が叫ばれています。どうしてコロナ禍で人手不足の医療現場が赤字になるのか?まずそれが不思議に思うことです。

そして、これはほとんどメディアでは話題にされませんが、今医者余り状態になってしまい、収入が激減している医者が多く発生しているそうなんです。なぜなんでしょう。これも不思議です。

その辺のことが、6月に発売された「週刊ダイアモンド」に特集が組まれていたので、そこに書いてある記事を少し引用させていただきながらお話しをさせていただきたいと思います。

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目次

コロナ禍の元、病院に来る患者が激減

その疑問の答えは、一言で言えば、病院で感染するのが怖いから不要不急の診察は控えようと考える患者がほとんどだから。しかも、今回のコロナは年配の方には命取りになりかねない恐ろしい面を持っています。普段は健康でもとりあえず病院に行き待合室で通院友達とのお喋りを楽しんでいたお年寄り(通称:病院サロネーゼ)もいなくなって、診察する患者がほとんど来なくなってしまっているらしいです。

要するに、コロナ患者受け入れの病院は忙しく、そうでない病院は暇という2極化が起こっている訳です。そして、コロナ受け入れの病院もそうでない病院も等しく収入は激減しているのですから最悪です。

当然、病院は診察が激減なので医師余りが起こります。そして、診療費も入ってこないため収入が激減し赤字に陥ってしまう訳です。コロナ以前は、フリーランスの医師がもてはやされ、また医師の引き抜きや高齢医師でも病院に引き止められるなど、かなり医師の売り手市場が続いてきたのですが、アフターコロナでは、医師があまり、医師の雇い止め、退職勧告まで起こっているそうです。子供がいる女性医師は、それを理由に勤務日や勤務時間を減らされるなどもされているようです。まさに、コロナ前と後では医師の待遇が180度変わってしまったかのような有様なのです。

医師にとって良かったこともあるようです。

医師の収入が減少したとしても、もともと高収入のため、たちまち生活が苦しくなる訳ではないようです。むしろ、コロナ禍により、とるに足りない症状の患者が激減し、不要不急の外出を控えているため病院が暇となり、久々に人間らしい生活ができていると喜んでいる医師もいるそうです。

それはそうでしょう。

企業の場合だと、働き方改革だの、ブラック企業の排除だの、「残業は悪」のように叩かれていますが、医療の世界では必要悪として当然視されています。医師なら月100時間残業だろうとそれは当然、患者が優先!がまかり通っていたからです。

それが、このコロナ禍の中で、人間らしい生活ができ始めているというのは皮肉としか言いようがありませんね。

いよいよ医師余りの時代に突入するのでしょうか?

医師余りの時代が来るのはまだまだ先で、厚生労働省の計算では、2024年頃、遅くとも2033年頃には30万人程度で需給が均衡し、それ以降に医師の供給数が過剰になると予測されていました。

ところが、今回のコロナ禍で多くの人が、不要不急の診察に出かけなくなったことで、急速に医療現場での医師余りが進んでしまったのです。おそらくこの現象は一過性のものではなく、今後この傾向は続くだろうと言われているようです。

コロナの影響で数年も早く医師余り時代に突入してしまった訳です。当然、医師の失業や給料の低下、定年後の働き場所の減少も起こるでしょう。かつて、弁護士や歯科医医師、または公認会計士が高給でもてはやされた時代がありました。しかしこの数年でこれらの職業は全くその面影がなくなり一部の成功者をのぞき、仕事にあぶれてしまう人が続出しています。医師もこのような状況になる恐れがないとも限りません。

これから医学部受験を考えている受験生や保護者の方へ

私の子供が医学部受験を目指していた数年前は、医者になれば成功者で勝ち組入りだ!と信じて疑いませんでした。医学部に合格しさえすれば、心配ない!そう父親としても思い込んでいたのです。

それが今回コロナ禍を経験し、世界経済はもちろん、医療の世界も例外なく事態は激変してしまいました。医師と言えども、安泰な職業ではなくなってきているのです。かと言っていきなり給料がサラリーマン並みで、就職先がなくなる!なんてことはないかとは思います。そんな事態になれば、日本の医療界はめちゃくちゃです。誰も医師になろうなんて思わなくなってしまうからです。

医学部志願者数が減少すれば、偏差値も落ち、今ほど難関ではなくなり合格しやすくなるかもしれません。しかし、私立の場合は高額の学費が必要で、しかも6年間の在学、そして薄給を余儀なくされる前後期の研修医期間と、他のものよりも余分の年数を必要とする医学部です。医師になっても高給ではなく、就職口も少ない。就職しても職場はブラックで、医療訴訟の危険性も高い。そんな状態だと、誰も医者になろうなんて思わなくなりますよね。

ですから、そんな未来は無いと信じてはいます。ただ、そうならないという、何も保証もありません。

これから医学部受験をする予定の皆さんや保護者の方は、アフターコロナの時代を迎える医療界のことをよくよく調べ、本当に医師を目指すことがいいのかどうか、検討してみてください。

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