さあ、いよいよ12月センター試験まであと1ケ月あまり。最後の追い込みですね。この時期、受験生本人はもちろんですが、親の方が神経質になってしまい家庭がピリピリし、ギクシャクしてしまいがちです。そんな中で、子供のやる気を削いでしまったり、心を傷付け、心理的に追い詰めてしまったりすることの無いように、保護者の私たちは最新の注意が必要となります。
医学部受験は他の学部の受験生よりはるかに心理的な負担を迫られるんです。
そんな子供たちに、親ができるのは、心理的な面でフォローしてあげることだけなのです。
ここでは、受験まじかの子供を抱える親たちに心がけていただきたいことをお伝えします。
目次
医学部合格者に聞いた「親にされて感謝したこと」
- ある程度、志望校などは自由に選ばせてくれ、親もいろいろ調べてくれて助言して応援してくれた。
- 必要以上に勉強方法や成績に口を挟まないで、見守ってくれたこと。
- 模試で成績が悪くても、これを本番に活かせばいいよね!と常に前向きな激励をしてくれたこと。
- 常に、体調を崩さないよう気遣ってくれたこと。
- 毎日暖かいご飯を作ってくれて、休みの日でもお弁当を作ってくれたこと。
- 夜遅く塾から帰っても、毎日起きて待っていてご飯を温めてくれたこと。
- 予備校や塾に送り迎えしてくれたこと。
- 学校や塾の面談や、オープンキャンパスに一緒に来てくれた。
- 流石に私立は無理だけど、お金の事はなんとかお父さんとお母さん頑張るから、あなたは勉強のことだけ考えてね。と言われた。
逆に「親にされて嫌だったこと」
- 顔を合わせる度に「勉強しなさい!」と言われたこと。
- もう精一杯頑張っているのに、「頑張りなさい!」と言われたこと。
- 「国立に落ちたら私立に行かせる余裕はないからね」と言われたこと。
- 模試でいい成績を取っても、一緒に喜んでくれず無関心だったこと。
- 進路や受験について相談しても、わからないからと相談に乗ってくれなかったこと。
- 親の不安をそのまま「大丈夫なの?」とかぶつけてきたこと。こっちまで不安になった。
- 近所や親戚に、子供が医学部を受験すると自慢するように喋っていた。
親は「第二の受験生」とも言えます。子供と一緒に、受験戦争を戦う訳ですから当たり前ですが、あまりのめり込みすぎ、神経質になりすぎると、受験生が家庭での居場所を失い、追い詰められてしまいます。
保護者は「医学部受験をするのは子供であること」を自分に言い聞かせ、冷静になり常に前向きに明るく接してあげること。
そして、お子さんが規則正しい生活を送り、万全の体調で受験に臨めるように見守ってあげることが大切なのです。
今のあなたはどうですか?冷静ですか?前向きですか?
お子さんを追い詰めていませんか?
勉強しろ勉強しろは逆効果!親は絶対言ってはいけません
定期テストや模試の成績が振るわなかったり、少しでも成績が下がってしまうと親はつい「ちゃんと勉強しているの?」「もっと勉強しなさい!」と
言ってしまいがちです。
でもそれは逆効果。絶対に言ってはいけません。
仮にも医学部を狙おうとしている学生さんなら、言われなくても勉強しているし、なんなら、そこらへんの受験生より辛くハードな勉強量と質をこなして、精一杯の状態のはずなのです。
それを、親が焦って「勉強してるの?」なんて疑ったり、叱ったりするのは、本人のモチベーションを下げ、自暴自棄にしてしまう恐れさえあります。
親は、子供を信じ、そっと背中を押してあげればいいのです。
親が信頼し、そっと見守っていることで子供は立ち直り、また頑張れるのです。
※本当に挫折し、心折れそうな時は、叱咤激励も必要だと思うので、そのタイミングかどうかは日頃から子供の言動をしっかりみておかなければなりません。
もし、行き詰まっているな、スランプだなと感じたら、私のお薦めするのは、医療マンガを読ませることです。
単行本1冊30分程度。時間のロスというほどのものではありません。
それよりも、医療マンガを読んで、「絶対医師になりたい!」という夢を再確認しモチベーションをあげることの方がよほど重要だと思うのです。
受験生は、マンガを買ったり読んだりすることに罪悪感を感じるものです。
親がそっと買い与えてあげるもの良いかと思いますよ。