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医師を目指す人の最後の難関!医師国家試験について親が思うこと
医学部受験に挑戦している受験生の皆さんは、今この時は2次試験のことで頭が一杯のことと思います。
でも、これから先輩になる医学部6年生は実は今同じ時期、医師国家試験で大変だと知っていましたか?
今回は、せっかくですからこの医師国家試験について少しお話しておきたいと思います。
受験生本人だけでなく、親御さんにもぜひお読みいただきたいと思います。
2月第一週の土日は医師国家試験の開催です。
医学部6年生は卒業試験を受け、卒業見込み資格を得た人のみ医師国家試験を受けることができます。
また、昨年、またはそれ以前に医師国家試験を受けて不合格になってしまった医師国家試験浪人の人も受験されます。
平均的な合格率が90%前後だと考えると、この浪人生だけで1000人近くは全国でいるでしょう。
例年医師国家試験受験生は9000人~10000人。ここまでたどり着ける人は、医者を目指した人たちの中のほんの一握り。
この何倍もの人が医師になる夢を抱き、進学中高受験、医学部受験と挑戦し脱落していったはずです。
それほど、この国家試験受験生は選りすぐられた超優秀な方たちなのです。
まずはこの試験の場に臨めたことを誇りに思っていいでしょう。
我が子は今年医学部5年生。順当に進級すればじきにこの医師国家試験に臨みますが、親の気持ちを書かせていただくと、
実はこの医師国家試験に合格して医師免許を取得するまで、私たち親は気が抜けず、本当にドキドキの毎日なのです。
なぜならば・・・・・
知っていましたか?医学部生の親は、医師免許取得までの6年間はらはらドキドキの連続なんです。
世間の常識としては医学部合格=医師になれる、もしくはもう医師になったも同然!と思われているかと思います。
しかし、実は違うのです。医学部に入っても進級できずに脱落する生徒も何パーセントかはいますし、卒業できず、医師国家試験を受けられない生徒もいるのです。
辛いのは、医学部を卒業したのに医師国家試験で合格できず、結局医師になる道を諦める人も少なからずいるのが事実なのです。
このことはあまり知られていないように思います。
私たち親からすれば、我が子がそうならなければいいと願うしかなく、毎年留年しはしないかとハラハラドキドキで、毎年2月は大学の合格発表を待っているのと同じ心境になってしまうのです。
子供にとっても医学部に入学してからが本当の試練の始まりなのです
実は、医学部合格は単に医師になるスタートラインに立てただけにすぎません。
そこからが本当の闘いというか試練の始まりなんです。
我が子の言葉を借りるなら、医学部在学中の進級試験のことを考えると、大学受験なんて遊びみたいなもの!
らしいです。
親が傍から見ていても、相当な勉強量だし教科書や参考書も膨大な数と厚さです。
しかし在学中の進級試験をクリアしなければ留年になりますし、卒業もできないのです。
我が子も1度留年してしまったことは別のブログでもお話している通りです。
とうに20歳を越えたいい大人の我が子に、期末になるたび「試験どうだった?できた?」と聞いてしまう自分に
思わず苦笑いしてしまいます。
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こんな大学生活を送った上での医師国家試験だから感慨深いのです
親も子も、この医師国家試験が終わり、合格できれば、一旦人生のひと区切りとして落ち着くことができます。
そのために、この医師国家試験を目指し、大学生活の後半からさらに猛勉強を始めて準備をしていきます。
それは、医学部試験を受ける時の受験生やその親御さんの思いよりももっともっと強いものなんですよ。
2021年の医師国家試験は、コロナ禍の緊急事態宣言中に実施されていることもあり、コロナに感染または濃厚接触者にはそれ相応の対応がされているようです。
かわいそうなのは、症状が出ている人は受験できず、別日での再受験も許されないということです。
長い年月頑張ってきたのに、コロナのせいで医師国家試験が受けられなのは悔しさを通り越して怒りさえ湧き上がるのかもしれません。
共通試験は振替受験日が設定されていますが医師国家試験はそれがないようです。
コロナ禍で医師の不足が叫ばれている中で、医師国家試験が受けられないというのは皮肉なものですが、例年も再受験は行われていないので、やもおえないことなのでしょう。
そんな目にあっている受験生がいたら、来年の医師国家試験で合格されることを祈るばかりです。
今、医学部2次試験に向けて頑張っている受験生と親御さんへ
今回のブログでは、まだ医学部にも合格していないのに気の早いお話しだったかもしれませんね。
それでも、医学部に入ってから医者になるまでの大変さを少しでもいいから知っておいていただきたかったのです。
そして、医学部に合格するというのは、医者になるためのスタートラインにようやく立つことができるだけにすぎず、
ゴールではないということを肝に銘じておいて欲しいのです。
医学部に合格することが目的になってしまい、入学と同時に燃え尽きて、医学部を止めていってしまう人もいます。
燃え尽き症候群です。
そうなって欲しくないのです。
それは受験生自身のためなのはもちろんですが、親御さんのためにもです。
苦労して医学部に入れた子供が、すぐに退学してしまったら、私ならきっと心が折れてしまうでしょう。
ですから、受験生とその保護者の皆さんは、これから医学部を合格してもまだまだ勉強の連続であることを覚悟しておきましょうね。