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2022年の医学部入試はどうなるかを受験生の親の立場で考えてみた

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2022年の医学部入試はどうなるかを受験生の親の立場で考えてみた

2022年医学部入試まで早半年を切る時期になりました。

防衛医大や推薦入試を考えている人にとっては、本当に入試はもう目の前ですね。
ですから、コロナ禍の中でただでさえ授業が遅れ、習熟度も低下している現役生にとっては、これから本当の勝負の時だといえるでしょう。

そんな今、気を引き締めていただくためにも2021年の振り返りと2022年の医学部入試の傾向を私見と専門塾のコメントを引用しながらお話ししていきたいと思います。

前年を振り返り、今年の医学部受験の傾向を占ってみよう

今年の受験の動向も気になりますが、まずは2021年の振り返りをしてみましょう。
2021年の国立の入試は、「全国大学共通テスト」という新しい入試方式とコロナ禍というダブルの課題の中での実施でした。それがどう影響したのでしょうか?

河合塾等のHPから読み解くと、
●共通テストでは、思考力や判断力を問われる問題が重視されたが、実際に大きく変化したものはなかった。
「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の評価の導入もあったが、大きな影響は見られなかった。
●英語のリスニングテストは点数配分等強化されているが、全体には大きくは影響していないのでは。
●医学部入試で生物を選択する生徒が減っている。
理由:「物理と生物」を選択する受験生が減り、「物理と化学」を選択する生徒が増えている。理由としては、生物はIPS細胞等日進月歩で進化していて、それが試験内容にも随時反映されるため、毎年新しいことを勉強していかなければいけない。反対に物理や化学はあまり変化がないので安定している。また、物理や化学なら、医学部以外の学部を受ける場合に応用が利くらしい。生物を選択科目にしている大学が少ないため、高校の担任「が物理+化学」を勧める傾向にもあるらしい。。
等が挙げられます。

2021年の医学部入試で意外だった傾向とは

ここ数年、医学部の志願者は減少傾向にありましたが、2021年は増加傾向に反転したそうです。

その中でも特筆すべきは、「医学部を再受験する学生が多かった」ということです。
その理由として、コロナ禍が大きく影響しているというのが皮肉なものです。
2020年に医学部を諦めたか、ランクを落として下位の医学部に甘んじていた学生が、コロナの為に昨年1年ほとんど授業がなく友人もできていないことから、本命の医学部を改めて狙うため再受験をするケースが多かったようなのです。

普通、一度大学に入ってしまうとそこで友達もでき、それなりにキャンパスライフが楽しくなり、その内に再受験の熱意は失せてしまうものです。

しかし、今年コロナでステイホームになったことが、その再受験への熱意をより熱いものにしたのですね。

2022年の医学部入試は現役と浪人生の戦いはどうなるのか?

2021年がそうだったように、圧倒的に浪人生が有利なのは変わらないでしょう。

ただ、違うのは、2021年の浪人生はコロナ禍前に卒業したため授業も遅れずこなせた生徒ですが、今年2022年の浪人生はコロナ禍の中、授業の遅れや質の低下を経験した生徒だということです。

その点で若干状況は違うのだと思いますが、本当に優秀な生徒まで受験を失敗しているため、学力を補強した昨年より手強い浪人生だといえるのかもしれません。

新型コロナの影響で医学部志願者の増減はどうなるのか?

河合塾のHPによると、国立大学前期日程の医学科志願者数は6年連続で減少していたが、今年2021年は32人増え増加傾向になったそうです。

後期に関しては、後期日程を廃止した香川大学と愛媛大学を除いて前年比較すると109%とやはり増加しています。

いくつか理由があるようですが、その内いくつか挙げていくと・・・

●昨年から今年にかけ、コロナ禍の中の不景気が本格化し、今後の就職難を警戒した学生が、資格志向に流れているようです。メディアではコロナで大変な医療の現場を連日報道していますが、逆に、使命感や憧れで医学部を目指す学生が増えているのでしょう。
●全国大学共通テストが初めてのことだったことや、コロナ禍での授業の遅れへの救済措置として入試問題の難易度を落としたこともあり、平均点が上がったそうです。それにより、医学部を狙える点数に達した受験生が増加し、そのことが医学部志願者の増加に繋がっているようです。
●先に記述したように、医学部に再挑戦する再受験組が増加しています。
●私立大学医学部の授業料が何とか捻出できるレベルまで下がり始めていることもあり、経済的な面で医学部を
 諦めていた層も参入し始めた。
等が挙げられます。

新たな傾向として、医学部だけでなく薬学部も人気が出てきているのがトレンド

医学部受験の事ばかり考えていると、どうしても薬学部は医学部を諦めた人が行く学部とイメージしてしまう悪い傾向にあるのですが、今薬学部の人気が上昇しているそうです。

コロナ禍の中、ワクチン開発の話題がメディアに取り上げられる機会が増えたことが影響しているようです。

薬学部を卒業すれば、医薬品メーカーで薬やワクチンを開発するスタッフを目指すこともできるのですから。
また、昨年、薬剤師を主人公に据えた漫画「アンサングシンデレラ」がドラマ化されたのも影響があるのかもしれません。

以外に知られていない大学の医学部看護学科の増加

医師を目指す者として知っておかないといけないことなのですが、今看護師の世界が変わってきているのです。
昔の看護師は病院付属の看護学校に行き病院研修を受けて准看護士→看護師→なかには助産師とステップアップしていくのが普通でした。
しかし、今や半数近くが4年生大学の看護学科の卒業生になってきているというのです。看護師が高卒扱いだった時代は昔のもの。

今や大卒のインテリ看護師が台頭してきているのです。


大学出身の看護師が増え続ける背景には、看護学科の新設が続いていることがあります。
2011年度には199校だった看護学科がある大学は、2020年度には293校まで増加しているそうです。
時代は刻一刻と変化しているのです。

まとめ

最後にもう一度まとめますと、
1)2022年の医学部受験は、2021年と同様にコロナの影響下で浪人生が有利なのはかわらないだろう。
2)2022年も、医学部志願者は増加傾向のまま推移するだろう。
3)2022年は経済的理由で医学部を諦めていた層の参入や、再受験組の増加などで優秀な生徒の志願者が増えるであろう。
ということが出来そうです。
いずれにしても、最後は自分との戦いです。特にコロナ禍では、人と自分を比較する機会が極端に少ないこともあり、最後まで医学部に合格するんだという強いモチベーションを持つ続けられた受験生が勝利するのです。
これからの夏休み、気を緩めず、より引き締め頑張ってください。

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