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2021年国立大学医学部前期試験が終わりました
2021年の国立大学医学部前期試験が終わりましたね。ひとまず、受験生の皆さん、そしてそれを支えてこられた親御さん、本当に本当にお疲れ様でした。小学生の頃からこの試験を目指し頑張ってこられたご家庭にしてみれば、まさに8年〜9年越しの挑戦がようやく終わったわけですね。まだ合否がわかったわけではないので、残念ながらこれから後期試験を目指す方や、浪人して来年再チャレンジする方もいることでしょう。
それでも、一旦は「本当にご苦労様でした、お疲れ様でした」と言わせて下さい。
我が子は2浪の末の合格でしたが、この苦労は経験した家庭でしかわからないものです。大学受験は、人それぞれ形は違ど大変なことに変わりはないのでしょうが、超難関と言われる国立大学医学部受験の過酷さは特別なのだと私は痛感しました。
ですから本当に心から労いの言葉をかけたいのです。
2021年医学部前期試験の状況はどうだったんでしょうか。
私は塾や予備校関係者ではないので、試験内容や志願者動向の分析をできる立場ではありません。
それでも、このようなブログで医学部受験を経験した親の立場で情報発信させていただいているので、少しお話しさせていただきたいとおもます。
色々な最新情報を見ると、いくつか今年ならではの傾向があるようですね。私は、このブログで、医学部受験者傾向を勝手な見解で予測していました。
それは
❶コロナ禍の影響で授業が遅れたり、高校の受験対策が後手にまわるため、現役生より浪人生が有利になるだろう。ただ、全国大学共通テストという新方式のため、浪人生に不利な点もあるためそれが相殺されるが、どこまで高校が現役生にコロナによる授業の遅れや新テスト方式に対して対策を取れるかで変わってくる。
❷コロナ禍の影響で医療従事者が苦境に立たされている中、医学部を目指そうとする受験生はその使命感から増えるのではないか。ただ、コロナ感染や医療現場の大変さを報道で見て反対に医療の世界を敬遠する人も出るだろうから、正直なところ±でどうなるか不透明。
みたいなことを言っていました。
結果はどうだったでしょう。
色々な最新情報を見ていくと、いくつか今年ならではの傾向があったようです。
2021年国立大学医学部志願者状況を分析して見た
現役生と浪人生どちらが有利だったのか?
結論は、現役生が有利というか、浪人生に比べ優勢だったようです。
駿台・ベネッセ共催のデータネットによると、共通テスト受験者のうち浪人生が昨年のセンター試験より約2割も減ったというのです。センター試験から出題傾向が変わってしまう大学入学共通テストを嫌い、センター試験最終年の2020年の内に合格できた大学に入ってしまうという安全志向が強く働いたのでしょう。医学部を目指して浪人することは選ばず、医学部を避けたか、医学部が不合格でも滑り止めの他の大学に入ってしまったか。
いずれにしても、浪人生が圧倒的に少ない年だったようです。
さらに、学力的にも優秀な人は浪人を選ばなかったのか、現役生が強かった。共通テスト対策を高校がしっかりとっていたのか、英語のリスニングの成績も現役生の方が良かったようです。
とはいえ、今年の浪人組は、昨年どの大学にも合格できなかった質の悪い浪人生ばかりとは言えないでしょうが。
医学部志願者は増えたのか、減ったのか?
データネットによると、国公立大学の医療系の志願者は、2020年に比べて薬学部(115%)、医学部(105%)と増えたそうです。ここ数年、医学部の志願者は減少傾向にあったので、この増加は顕著に増えたといえる数値ですね。
私が勝手に分析すると、やはりコロナ禍の中で、元々医師を目指したいと夢を抱いていた受験生の使命感に火をつけたのだろう!が一つの理由。そしてもう一つの理由は、コロナの影響で世界中、そして多くの業種がかつてない程の不景気に見舞われている中、圧倒的にステイタスがあり、職と収入が安定している「医師」の仕事は魅力的だったのだと思います。
小学生の頃から医学部を目指していた受験生にとっては、逆にタイミングが悪かったのかもしれません。志願者が増えてしまったのですから。
まとめ
私の予想がどうだったかはどうでもいいですね。今の最大の関心は、皆さんの受験の結果がどうなのか。合格通知が来るといいですね。
皆さんの家庭に、どうぞ桜が咲きますように。