コロナ禍の影響で、ほとんどの大学生が大学にいけずオンライン授業となっています。本当にかわいそうなのは、今年入学の大学1年生の皆さん。まだ一度も登校できず、クラスメイトとも一度もあったことがないなんて、考えられない状況です。大学入学してからのコンパやクラブ歓迎会など大学生でしか味わえないキャンパスライフも貴重な体験になったはずなのに、本当にかわいそうです。
ある記事を読んでいたら、このような世代以降の事を「ジェネレーションC」と呼ぶようになっているそうです。C=コロナで、コロナ禍以降に社会を背負っていく世代のことを指す言葉らしいです。アフターコロナで人の考え方も社会システムもごろっと変容してしまった後の社会がどうなっていくのか。今までの常識が通用しない、ニューノーマルがおとづれそれが普通と感じていく世代。一体どうなっていくんでしょう。私たちの世代はもう定年が近く逃げ切ることができるのかも知れませんが、私たち子供の世代まさにその直撃を受けるので決して人ごとではありませんね。
目次
コロナ禍の中での医学部の今は?
ほとんどの大学がオンライン授業で前期を終えようとしていますが、医学部現役生の私の子供もずっとオンライン授業状態です。そのまま夏休みに突入していますが、課題が多く出されてはいるようです。授業そのものは、オンラインでもなんとかなっているようですが、かわいそうなのは5年生。医い部の5年生から6年生にかけては、臨床実習を受ける時期に当たります。その臨床実習は当然オンラインなんかでできるものではなく、実際の医療現場で生で体験し勉強するものです。それが今、実施できなくなっているのです。それでもそれを理由に全ての医学部生を留年させるわけにはいきません。いろいろな対応が考えられているようですが、臨床実習自体をなくするか、削減することになるでしょう。
臨床実習とは
大学病院や総合病院の各診療科をまわり、診察の基本や診察法、基本的な診療手技等を修得します。最近は診療参加型の臨床実習が増えており、その場合は指導医や研修医等で構成された診療チームの一員となって患者の診療に参加します。
経験の浅い医学部生が研修医になっていく
臨床実習をほとんど経験できずに卒業し医師国家試験に合格し、前期研修に入る研修医が今後は出てくることになります。それこそそれがニューノーマルな世代なのかも知れません。その経験不足を研修医期間に取り戻す必要がありますが、おそらくその負担は本人だけでなく、医療現場で指導にあたる指導医や看護師などのスタッフの負担ともなるでしょう。もしかしたら患者へも影響があるかも知れません。
しかし、どうしようもないのです。医療現場にはどんどん新しい人材を投入して新陳代謝を続けなければいけません。後々の医療の世界では、この世代を「ジェネレーションCの医者達」とか呼ぶのかも知れません。
私の子供もこの世代のど真ん中です。どうかどうか、立派な医師になってくれることを祈るばかりです。