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防衛医科大学校の合格発表を受けて。
受験された皆さん、結果はいかがでしたか?
●合格された方、本当におめでとうございます。これから国立か私立の医学部の受験もされるかと思いますが、この合格で心に余裕ができ、本番でもきっと良い結果になると思いますよ。頑張ってください。→合格された方に読んで欲しい記事はこちら
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●そして残念ながら補欠合格だった方、まだ繰り上げ合格の可能性が高いです。希望を持って連絡を待ちつつ、一般の医学部受験に気持ちを切り替えて頑張りましょう。→補欠合格者の方に読んで欲しい記事はこちら
●最後に不合格だった方、この結果に項垂れることなく、これから本番を控える一般の医学部受験に立ち向かい、大逆転を目指しましょう。防衛医科大学校の合格は超難関なんですから落ちた人でも、他の国立や私立の医学部に十分合格する力を持っているはずです。ここで「何くそ!」と気持ちを奮い立たせる材料にしてください。まさに背水の陣です。
ここでは、合格された方、補欠合格の方に向けて、今後必要となる行動や選択肢についてお話ししておきたいと思います。
特に、今後、一般大学の医学部の合格を勝ち得た時「防衛医科大学校と一般大学の医学部、一体どちらに行けばいいのか」と迷ったり、「一般大学医学部を全て落ちてしまい、補欠待ち状態になったけど合格の繰り上げの可能性はどうなのか?」など疑問や不安になることがあるでしょう。そんな受験生や親御さんのために、我が子と我が家の体験をもとに、お話しをしておきたいと思います。
※この記事を読んだ後に読んでほしい記事はこちら→医学部受験で補欠合格だけど繰り上げ合格の可能性はあるのか?!
まずは、防衛医科大の合格発表や補欠合格の繰り上げ合格について時系列でお話をしていきます。
合格発表からの流れ
●合格発表の日、おそらく朝8時半ぐらいから防衛省及び各駐屯エリアのHPで合格発表が掲示UPされます。防衛医科大学校のHPで出ることも。
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●当日(僻地は翌日になる場合も)、郵便で合格書類が届きます。
※補欠合格者にも証書と一緒に通知が送られてきます。すでに2次に進んだ時点で自衛隊の担当者と会って相談しているはずで、担当者の連絡先を聞いているはずですので、補欠合格の通知しか来なかった場合でも、その方に連絡して、補欠合格だったことを伝えましょう。そして、もし本当に防衛医科大学に進みたいと願っているのならその意思を伝えておきましょう。国立の医学部の合否次第だとしても、国立がダメだった場合(ほとんどそれはないでしょうが)、防衛医科大学に進みたいと思っているならその意思を伝えておきましょう。どこまで本当かわかりませんが、繰り上げ合格の判断基準に影響される可能性があるとの噂もありますから。
ちなみに、不合格者には残念ですが、郵便も電話連絡もきませんので、その時点で諦めてください。
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●翌日より、随時補欠合格者に電話で繰り上げ合格の連絡が来始めます。これは、合格辞退者が随時出るからです。防衛医科大学を受験する人のほとんどがお試し受験なので、辞退者が多く出てくるのです。それを見越して多くの正規合格者を出していますが(85名定員に対して300名ぐらいとも言われています)、多くの辞退者が出て、その分、多くの補欠繰り上げ合格者が出てくるのです。
★補欠合格通知は、補欠で合格したという意味ではありません。あくまで補欠なので、繰上げ合格する可能性がある人たちということなので、一定期間内に繰り上げ合格の連絡がなければ不合格と一緒なので注意してください。
★正規合格者、補欠繰り上げ合格者とも、国立大学医学部の合格発表があるまで、入学願書の提出は待ってくれますので安心です。
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●国立大学医学部の後期試験の合格発表がある3月後半まで、この補欠繰上げ合格者が出続けます。補欠繰上げ合格者がまた辞退するという現象も出てくるからです。だいたい、遅いとしで4月の入学式ギリギリまで繰り上げ補欠合格が出る場合があるそうです。ですから、最後まで諦めないでくださいね。
ただし、補欠合格通知をもらっていても、繰上げ合格の連絡がこない人もいますので、その人は補欠下位だったため、繰上げに引っかからなかったと諦めるしかありません。
これがだいたいの流れです。
何年か前になりますが、我が子も「現役、1浪と2浪時代」と3年連続で受験しました。
最初の2年は不合格。1次はもちろん、正規どころか補欠合格もできませんでした。
2浪して臨んだ3度目の防衛医大受験では、1次を合格でき、2次に進み身体検査、面接と順調にいったのですが、
最終的に正規の合格は果たせず、補欠合格でした。その時は、合格にかなり期待していましたし、親としては祈るばかりで、この合格発表を
心待ちにしていましたがギリギリ補欠合格がやっとでした。
かなり親子で凹みましたね。
でも補欠合格自体すごいことなんですよね、実際。
しかし、国立大学医学部の2次の受験を控えていたこともあり、こっちがまだある、本命はこっちなんだと奮い立って頑張っていました。
それに、データでは、防衛医科大に合格する人の殆どは、希望する医学部に合格するし、不合格の場合でも大学の医学部に合格する人は大勢いるということもわかっていたので諦めの気持ちにはならなかったようです。
しかし、国立医学部の2次試験を終えると、国立の合否も気になるし、防衛医大の繰り上げも気になるしで気が狂いそうでした。
不安になり、毎日毎日あ〜防衛医大の補欠合格の繰上げ合格の電話連絡が来ないかな〜って親子で神頼み状態でした。
補欠の繰上げ合格は電話でくるということで、電話がかかるたび、防衛医大ではないか、郵便屋さんが来るたびに防衛医大からの繰り上げ通知ではないか・・・とドキドキする毎日でした。
本当に心臓に悪かったですね。親でもこんな気持ちだったのですから、当の本人はもっとドキドキしていたことでしょう。
これから皆さんが同じようなドラマを体験するかと思うと、同情というか、頑張れ〜としか言いようがない気持ちですが、
本当に気持ちを鎮めて、これからの事実を受け止めていってくださいね。
それでは、皆さんの合格を祈っております。
防衛医科大学校の過去の合格者数から補欠合格者数を予想してみよう
今、防衛医科大学校の受験生で一番の関心事は、繰り上げ合格連絡が自分に来るのかどうか!ではないでしょうか。
補欠合格の連絡がなかった方は、残念ながら繰り上げ合格は100%ないので諦めるしかありませんが、補欠合格者はまだまだ繰り上げ合格の可能性が高いのです。
2021年(48期)の合格者と補欠合格者の分析をしてみましょう。
■1次合格者数:946人
■最終合格者数:329人【募集85名】 ※2020年合格者数は322人/志願者5800人
ご存知のように、防衛医科大学は合格辞退者が続出するので、それを見越して募集枠の4倍近い合格者を出します。
2021年の場合、1次合格者から最終合格者を引くと617人が2次で補欠合格か不合格者ということになりますね。
補欠合格者数は公式に発表されてはいないし、予想数字を出している予備校もないのでこれは私の勝手な根拠のない数字なのですが、
約300人前後を補欠合格にするんじゃないかとみています。何度も言いますが、根拠はありません。
そして、その約70%程度の210人に繰り上げ合格の連絡が行くのではと思うのです。
ネットの中では、補欠合格=繰り上げ合格確実!みんな繰り上げになる!みたいに書かれている記事も見かけますが、補欠合格だったけど繰り上げ連絡がなかった!という投稿も多くみられます。
ですからこの210人程度というのはいい線ではないでしょうか。もちろん、繰り上げ合格の連絡を入れても辞退する人が多いため、最終的に定員に達するまで繰り上げ合格は出され続けることになるので、その年々によって変動はあるでしょう。
我が子は確か2月下旬に繰り上げ合格連絡が電話で来ましたが、その時点で国立大学医学部の合格発表待ちだったので入隊手続きを保留し、国立大の合格が分かった時点で繰り上げ合格の辞退届けを郵送しました。
きっとそれを受けてその後、他の人に繰り上げ合格の連絡が行ったことでしょう。
最後に
いかがでしたか。多くの医学部狙いの受験生やその親御さんは、防衛医科大学校が本命狙いではなく、国立大学医学部をはじめとする一般の医学部を目指していることでしょう。
ですから防衛医大に絶対に入りたい意識の高い受験生にしかこの記事は意味がないのかもしれません。
それでも、このコロナ禍を経験し、医師として国を救いたいという強い崇高な夢を抱き、防衛医大を目指す受験生もたくさんいることでしょう。
医師になる道は、それぞれ違うのかもしれませんが、突き詰めれば人の命を救うという最終目的は一緒です。どの医学部を目指すにしても、皆さんの健闘を祈ります。
※もっと補欠合格や繰り上げ合格の詳しい情報を知りたい方はこちら→医学部受験で補欠合格だけど繰り上げ合格の可能性はあるのか?!